Ｐ１８２の写真１１４です。
「白い上着の夏服姿の人が多く、半ズボン姿の英国兵もいる。英国兵の姿から、南京ではなく夏の上海であろう。」
とコメントされています。

上中の１９３７年８月１４日の「上海大世界」前の惨状を写した写真と隣接する場所での撮影と思われます。
（一億人の昭和史１０　不許可写真史　Ｐ７５　
オリジナルはKarl Kengelbacher撮影のもの　http://www.japan-guide.com/a/shanghai/）
「英国兵」は前投稿同様、実際には上海市政府の警察官でしょう。

▼渡辺さん：
>　現場が南京路沿いなので、南京という名称からでしょうか、ときどき南京事件の写真と間違われています。

あー、そう言えば、写真１１５も。

私は北京路東端付近のパブリックガーデンと推定したのですが、右側の建物はサスーンハウス（現在の和平飯店）に見えなくもない。


http://www.mahooshanghai.com/hotel/hotel/4/pi.html
http://www.explore.ne.jp/shanghai/map/map.php3?m=29&categ=

そうすると、これも南京路付近の写真ということになります。
なるほど、誤引用の原因はこのあたりにあるのかもしれませんね。

ところで、中央の男性は何とも不思議な格好をしてますが、少数民族とか東南アジア人とか、そういうものなのでしょうかね。

▼ja2047さん：
>>▼渡辺さん：
>>　現場が南京路沿いなので、南京という名称からでしょうか、ときどき南京事件の写真と間違われています。
>
>あー、そう言えば、写真１１５も。
>私は北京路東端付近のパブリックガーデンと推定したのですが、右側の建物はサスーンハウス（現在の和平飯店）に見えなくもない。

　「右側」の建物がサスーンハウスというのはすごい眼力ですね。私には、まだよく分からないんですが、位置的にはそのあたりかも。というのは、後方に見えるのは上海海関（税関）の建物だからです。スマートな尖塔に３つの縦長の窓という特徴があります。黄浦灘路のどこかですね。
　拳銃を持っているのは工部局の警官ではないでしょうか。
　おかしな服装の人は、肩に袋か毛布を掛けているのでしょう。ズボンはつぎはぎだらけですので、貧乏な労働者でしょう。
1938年に入ってからは、日中双方でテロの応酬がありましたから、上海ではこういう光景がみられたかも知れません。

-- 写真説明 --
・至誠堂の地図からスキャン、8-19の説明は地図に掲載のもの
・右端の白い橋はガーデン・ブリツジ

８　パブリツク・ガーデン
９　英国領事館
10　日本郵船会社支店
11　横浜正金銀行支店
12　サツスン・ハウス
13　パレス・ホテル
14　ノースチヤイナ
　　　　デリー[ママ]ニユース社
15　台湾銀行支店
16　中央銀行
17　交通銀行
18　税関
19　香港上海銀行

▼渡辺さん：
>　「右側」の建物がサスーンハウスというのはすごい眼力ですね。

ここは一応「褒められた」と素直に受け取ることにいたしまして　（＾＾

話題が南京から離れますが、調子こいて比定を一段進めてみることにします。
上図で
12　サツスーン・ハウス
13　パレス・ホテル
14　ノースチヤイナ
　　　　デイリーニユース社
18　税関

ではないかと思います。

上記比定が正しければ、撮影地点はサスーンホテルのやや北、横浜正金銀行よりは南と言うところでしょうか。