提示した写真は、二人の方が異なる見解をしております。
松尾一郎氏のURLより
http://www.history.gr.jp/nanking/
【引用開始】--------
ちなみに写真2-3は単に南京城外・内での戦死者の死体を集めた場所で撮影。
はっきり言って、「南京大虐殺」とは何ら関係ない。
【引用終了】--------
東中野修道氏の著書より
【引用開始】--------
写真77は不鮮明なので『侵華日軍南京大屠殺暴行照片集』で見ると、手前に多くの死体らしきものが見え、遠くに馬一頭と兵士が見える。これが、昭和22年の南京裁判に証拠として提出されたというのであれば、その後に大いに使われてよかったはずだが、どうして1980年代まで出てこなかったのであろうか。
【引用終了】--------
■松尾氏の検証:戦死者の死体
■東中野氏の検証:死体らしきもの
東中野氏は「死体らしきもの」と検証しており死体であることは認めていないようです。しかし昼寝をするならば、自然と楽な姿勢になるはずであり、昼寝の写真としては不自然です。全員が不自然な姿勢で寝ることはありえないことであり、両者を比較すれば、死体であることを認識した松尾氏の検証が正しいことは言うまでもありません。
さて、東中野氏ではなく正常な判断をした松尾氏の検証にも誤りがあります。
松尾氏のURLの写真では画像が悪いので、右側に解りやすい画像を提示しました。
後ろ手に縛られた死体であることが解ると思います。戦死体であるならば、後ろ手を縛られているようなことはありません。
つまり、南京城外・内での戦死者の死体ではなく、捕虜の殺害死体です。
更に東中野氏は松尾氏だったら恥ずかしくて言えないような、幼稚な疑問を提示しています。
昭和22年の南京裁判に証拠として提出されたというのであれば、その後に大いに使われてよかったはずだが、どうして1980年代まで出てこなかったのであろうか。
東中野氏は南京論争に興味が無いのでしょう。松尾一郎氏が愛想をつかした理由が解ります。
教科書裁判があったのは、1980年代です。古くは下野一霍等の著書もありましたが否定論は相手にされていませんでした。文部省がらみの南京論争で、寝た子を起しただけです。どうやら東中野氏は昔の否定派の苦労が理解できていないようです。