「百人斬り」東京地裁判決(部分-022)

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《弁論・陳述・証拠の紹介:昇進後の向井中尉を取材した日日記事》
      •  向井少尉は,南京攻略戦の後,中尉に昇進した。昭和14年5月19日付け東京日日新聞には,「戦死した競爭相手に『孫六』手向けの斬れ味向井中尉 漢水戰線にあり」の見出しの下,西元特派員がある日寺莊という小部落で向井中尉に会ったとして,以下のとおり記載されている(丁22)

        「  實は向井中尉の念願は千人斬りださうで記者が『孫六は斬れますか』とはなしかけると朴訥な中尉は次の如く語った
        『よく斬れます,ちよつと○先がひつかゝりますが自信を持ってゐるから大丈夫です,出征以來病氣もせずいつも第一線に立って負傷せず不思議なやうです,長期戰に耐へ得るやうに體が出來てゐるのでせう,たゞ部下を死なして申譯ないと思ってゐます それだけが残念です,遺族の方々には悔みの手紙を出したのみで千人斬りがやれないので残念だ私は野田中尉と別れてから一人で約束の五百人斬りを果すため一生懸命やってゐます,今日まで三百五人切りました,部隊長が槍をもってをられるので負けないやうに奮闘する決心です』  」

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