茨城県神栖市における毒ガス関連
砒素化合物の不法投棄

(環境省調査の中間報告<概要版>)

目次

  1. 「神栖市における有機ヒ素汚染源調査についてのお知らせ」第21号/平成17年7月1日(環境省PDFへリンク)
  2. 別添1- 茨城県神栖町における汚染メカニズム解明のための調査中間報告書<概要版>(HTML化)
  3. 別添2- 茨城県神栖町における有機ヒ素化合物汚染等への今後の取組について(HTML化)
  1. これは、環境庁のサイトにある>旧軍毒ガス弾等の対策について神栖市における有機ヒ素汚染源調査についてのお知らせ第21号/平成17年 7月 1日の添付文書です。
  2. 別ファイルでセットされていた画像を挿入し、HTMLファイルにいたしました。「神栖市における有機ヒ素汚染源調査についてのお知らせ」の発行・編集者は、環境省環境リスク評価室、茨城県環境対策課、茨城県保健予防課、神栖町環境課、日立造船(株)、(株)クボタ です。
  3. どうやら環境省は、数億円かけて日立造船(株)、(株)クボタに現地調査を発注しているようです。
  4. 「概要」とありますのはクレジットがありませんが、「茨城県神栖町における汚染メカニズム解明のための調査 中間報告書(平成17年6月)環境省」を要約したものです。要約者が誰だか明記はありませんが、文責が環境省にあることは間違いないでしょう。
    この中間報告書には、その発表直後の調査を反映した9月公表の追補版があります。
  5. 9月公表の追補版では、これまでの調査エリアに隣接したところからも「コンクリート様の塊」が発見され、投棄された毒ガス原料物質も増えました。
  6. これは、平成5年に行われた組織的な毒ガス原料の不法投棄です。環境庁は直ちに司直に告発し、犯人の捜査を要請すべきです。
  7. それをしない限り、大規模なボーリング調査は、そうした強制捜査を避けるための "アリバイづくり" と勘ぐられてもしかたないと思います。
別添1

茨城県神栖町における汚染メカニズム解明のための調査中間報告書<概要版>

原文はhttp://www.env.go.jp/chemi/gas_inform/kamisu_info/21/03.pdf

1.概要

平成15年3月に木崎地区の飲用井戸(A井戸)から、環境基準の450倍の 高濃度のヒ素が検出され、さらに同年4月にA井戸の西方約1kmに位置するB 地区においても井戸水から環境基準の43倍の濃度のヒ素が検出されました。そ の後の分析によりこのヒ素は、通常自然界には存在しない、旧軍の化学兵器に起因すると考えられる有機ヒ素化合物(ジフェニルアルシン酸)であることが判明しました。

これを受け、環境省、茨城県及び神栖町は、汚染源の特定および汚染メカニズ ムの解明のため、A井戸およびB地区の半径500mの外周に設置したABトラ ック内すべての飲用井戸の水質調査、A井戸及びB地区を主体に200本の環境 ボーリング等の調査を行いました(図1、2)。

図1 クリックすると拡大 図2 クリックすると拡大

その結果、A井戸から南東に約90m離れた地点から極めて高濃度のジフェニルアルシン酸が確認されたことから、この付近に汚染源がある可能性が高いとして掘削調査を行いました(図3)。

図3 クリックすると拡大

平成17年1月には、埋土層中から極めて高濃度のジフェニルアルシン酸に汚 染されたコンクリート様の塊を発見しました(図4)。

図4 クリックすると拡大

コンクリート様の塊及び周辺環境からは、高濃度のジフェニルアルシン酸は検出されるものの、毒ガス成分は全く検出されず、あか剤の筒等といった毒ガス弾を疑わせるようなものも発見されませんでした(図5)。また塊中から、製造年月が平成5年6月の空き缶が発見されました(図6)。このため、平成5年以降にジフェニルアルシン酸そのものがコンクリートのようなものにまぜられて投入された可能性が高いと思われます。

図5 クリックすると拡大 図6 クリックすると拡大

また、地下水流れの状況等から考えると、A井戸の汚染源は、このコンクリート様の塊である可能性は高いと思われます。また、B地区の汚染についてもA井戸に達した汚染が地下水を通じて移動し引き起こされた可能性が高いと思われます(図7)。

図7 クリックすると拡大

A井戸周辺及びB地区にこれとは別の汚染源が存在する可能性は完全には否定 できないため、当面は地下水モニタリングを継続しコンクリート様の塊撤去後の 地下水中の濃度変化を中心に解析を進めていく必要があります。

 

| ヒ素汚染問題indexへ | Pege top へ |

 

2.調査内容(図8)

図8 クリックすると拡大

1)データ収集

地歴情報、地形地質データ、水文データ、水利用実態等の情報を収集した。

2)現地調査

地下水・土壌の汚染状況、水理地質状況、地下水流動、地下水位変動等を 把握した。

A井戸南東90メートル地点で汚染源掘削調査を行った結果、高濃度のジ フェニルアルシン酸に汚染された巨大なコンクリート様の塊を発見した。塊 の分析を行うとともに、塊周辺の土壌の汚染状況、地層状況、出土物等を把 握した。

3)地下水汚染シミュレーション

最初に、データ収集等により得られた条件をもとに、広域地下水シミュレ ーションを行い、平成5年以降の地下水位の変動を再現した。次に、広域地 下水シミュレーションで得られた地下水位条件で、A井戸南東90メートル 地点で発見された塊が汚染源とした場合に、現在のA井戸等の地下水汚染状 況が再現できるかどうかの地下水汚染シミュレーションを行った。

4)汚染メカニズム解明

1)〜3)で得られた調査データをもとに、A井戸等の汚染メカニズムを 総合的に検討した。

 

| ヒ素汚染問題indexへ | Pege top へ |

 

3.調査結果

1)掘削調査

@コンクリート様の塊の形状等

コンクリート様の塊は、掘削範囲の中で大小あわせて3個体発見され《その後1見つかり4個体》その大きさと重量は、東西10m×南北8m×深さ2m、20.3トンと東西1.5m ×南北4m×深さ2m、5.6トンと東西2m×南北1m×深さ0.5m、0.97ト ンであった。また、これら3つの塊以外にもコンクリート様の小片が多数発 見されており、コンクリート様の塊の総量は約52トンと推計される。これら はすべて同一層準から発見されていることから、同一時期に投入された可能 性が高い。また、コンクリートの形状や重量から、固まった状態のものを搬入することは現実的に困難であること等から、現場で流し込まれたものと考えられる(図9)。

図9 クリックすると拡大

Aコンクリート様の塊の分析結果

コンクリート様の塊及び周辺環境からは、これまでのところ毒ガス成分(マ スタード、ルイサイト、ジフェニルシアノアルシン、ジフェニルクロロアル シン等)は全く検出されず、またあか剤の筒等の残骸といった毒ガス弾を疑 わせるようなものも発見されなかった(図5)。あか剤(ジフェニルシアノアルシン、ジフェニルクロロアルシン)が投入されていたとすると、ジフェニルアルシン酸への分解経路で発生するビスオキシドが相当量検出されるとも考えられるが、今回はほとんど検出されていない。このため、ジフェニルアルシン酸そのものが投入された可能性が極めて高い。

《 参考:あか剤の分解 右から2番目がビスオキシド》

コンクリート様の塊のモルタル部分からは、最高で11000ppm(可搬式 蛍光X線法による)の総ヒ素、4900ppm(ヒ素換算値)のジフェニルアル シン酸が検出された(水溶出量)。また、コンクリート様の塊に散在する小 さな白色物や、コンクリート様の塊の中から発見されたビン中の白色粉から も数千ppm(ヒ素換算値)のジフェニルアルシン酸が検出されている。これ らのことから、当初のジフェニルアルシン酸の濃度は少なくとも数千ppm以 上あったことが推察される。また、現在確認された最高のジフェニルアルシ ン酸濃度が、コンクリート様の塊全体に分布していたと仮定し、当初コンク リート様の塊に含まれていたジフェニルアルシン酸の総量を推計すると、 180kg程度になった

Bコンクリート様の塊の成分・状態等

コンクリート様の塊自体の成分、構成、状態等を確認したところ、すべて 同様の構成物と組成からなっており、同一の作成物であると考えられる。ま た掘削時の観察およびボーリングコアの詳細観察の結果、コンクリート様の 塊内部の構造は一様でなく、土壌(粘性土等)の薄層を挟んでおり、コンク リート様の塊内部の粘性土は塊周辺の粘性土と同様のものであることが分か った。また、コンクリート様の塊自体は、空隙が多く土壌分も含んでおり、 一般的なコンクリートと比べて軟質でもろい状態であった。

C表層地層状況

コンクリート様の塊周辺の表層土を観察した結果、コンクリート様の塊直 上およびその周辺に、さらなる掘削を行った痕跡(新たな埋土による表層の 擾乱等)は確認できないことから、一旦埋め戻した後に再度掘削してコンク リート様の塊を投入したとは考えられず、いけす埋め戻し時又はこれに近接 する時期にコンクリート様の塊が投入されたものと考えられる。

Dコンクリート様の塊周辺の地層状況および周辺土壌中から発見されたもの

環境ボーリングおよび掘削調査の結果、掘削調査範囲の深度2〜4mまで に、粘性土層として特徴的に連続して分布する地層があり、その中にコンク リート様の塊があることが分かった。その粘性土層中にはコンクリート様の 塊以外に、空き缶、番線、コンクリート殻、廃材等の廃棄物が多数発見され た(図10)。これらのことより、コンクリート様の塊は、廃棄物混じりの 土壌を投入する際、同時期に流し込まれた可能性が高い(図9)

図10 クリックすると拡大

E掘削時に発見された空き缶等の人工物

掘削調査の結果、コンクリート様の塊中および周辺埋土地層内から多数の 人工物が発見されたが、これらのうち、コンクリート様の塊中から発見され た飲用空き缶の製造年月日は平成5年6月28日であった(図6)

また、コンクリート様の塊周辺の埋土層中から散らばって発見された大量 の空き缶類は、そのほとんどが平成5年製造であり、最新のものは、平成5 年10月19日であった。

F地歴情報

この地点の地歴は、昭和58年までに砂利採取及び埋め戻しが行われてお り、その後平成4年にはいけすとして利用された経緯があった。

G証言情報

いけすの埋め戻し時期の関係者に聴取を行ったが、コンクリート様の塊に関する証言は得られなかった。

2)水理地質

ABトラック内の水理地質は、深さ30m付近に分布する粘土層を基盤に、その上位に形成された透水性の良い砂・砂礫地盤から構成されている。中でも粘土層直上の砂礫層(深さ25m〜30m付近)は、非常に透水性が高い。

ABトラックおよびその周辺では、昭和40年代から現在まで、コンクリート骨材となる砂利が採取され、いたる所で深さ10m程度の掘削が行われていた。砂利採取後の埋め戻しは、粗粒分を抜き取った砂や近傍の山砂等(透水性の低い土)で埋め戻しされたため、表層の水理地質分布は極めて複雑となっている。

3)地下水流動、地下水位変動

@ABトラック内

現在まで、平均的降雨における地下水の流動は、大局的にはA井戸からB 地区に向かう方向にある。

平成16年10月の豪雨以降、地下水位は急激に上昇し、地下水流れは、AB トラック中心付近を頂部に高水位部が形成され、南西に向かう系統と南東に 向かう系統に分かれている(図11)。

図11 クリックすると拡大

AA井戸付近

A井戸付近の深さ25m以深には、透水性の高い砂礫層が広く分布し、非常 に良い帯水層となっている。また、地下水流速も浅層部に比べ速い(0.2〜 0.5m/日程度:実流速)。

一方、深さ20m以浅では、均質で細粒な砂が主体となり、近傍に最大深度 20m程度の透水性の低い埋土層がA井戸南やA井戸東方に分布する影響で、 浅層の地下水は、下部砂礫層に比べ非常に複雑で緩慢(0.01m/日程度:実 流速)な流動となっている。

また、A井戸南東90mからA井戸にかけての流向は、A井戸および周辺の 揚水等の影響でA井戸南東90mからA井戸に向かう流れとなる。

4)土壌、地下水汚染状況

A井戸付近における高濃度地下水汚染は、観測当初からA井戸から南東と 南西にそれぞれ10m程度離れたNo37孔(深度30m:14ppm(ヒ素換算値)) とNo39孔(深度30m:19ppm(ヒ素換算値))付近を中心に認められ、

深部ほど高濃度で浅層に行くに従い濃度が低下する傾向にあった。その後の 定期的な観測においても、同様の傾向が認められ、2004年夏季における分 析では、A井戸直近のNo34孔の深度30mで33.6ppm(ヒ素換算値)が認 められ、2005年春季の分析ではNo34孔直近のNo72でこれまでの最高の 34.3ppm(ヒ素換算値)が認められた(図12)。

図12 クリックすると拡大

A井戸南東90m付近の高濃度地下水汚染は、No124孔の深度6〜10mの 間で100〜120ppm(ヒ素換算値)、深度15m以深で14〜35ppm(ヒ素 換算値)が確認され、浅層部の濃度が高い。また周辺部で100ppm(ヒ素換 算値)を越えるのは、No124から西約10mにあるNo109孔の深度8〜10 mだけで、その他の箇所の濃度は高くても数ppm(ヒ素換算値)であり、高 濃度域は非常に局所的である(図13)。

図13 クリックすると拡大

また、No124孔直近のNo123孔ボーリングコア試料中のコンクリート様 の塊における溶出試験では、3200ppm(ヒ素換算値)のジフェニルアルシ ン酸(比重1.012)が検出された。

A井戸とA井戸南東90mの間については、データ数が少ないものの深部で 濃度が高く、浅層部で濃度が薄い傾向が見られる。

B地区では、観測当初B地区中心付近にあるNo170孔の深さ15mから 0.45ppm(ヒ素換算値)が確認され、周辺に向かって薄くなる傾向が見ら れたが、その後の観測により、汚染が全体として西側に移動している可能性 が示唆される(図14、15)。

図14 クリックすると拡大 図15 クリックすると拡大

AB間では、深度30m付近の砂礫層中の濃度が比較的高く、平成16年10 月の豪雨後を除いてほぼ連続しているが、浅層部では連続性が見られない(図 16)。

図16 クリックすると拡大

A井戸の汚染は、深度別の地下水分析および揚水による地下水分析の結果、 深部ほど高濃度であることが分かった。また揚水前の地下水からは、非常に 低濃度のものしか検出されず、揚水量の増加に伴って濃度が増加する傾向が 見られる。

拡散してしまっている地下水中のジフェニルアルシン酸の総量は100kg 程度、掘削により除去された土壌中に含有していたジフェニルアルシン酸量 は11kg程度とそれぞれ推計される。当初に塊中に含まれていたジフェニル アルシン酸の総量は180kg(ヒ素換算値)と推計されるため、推計量による 収支は、ある程度整合がとれているものと考えられる。

5)広域地下水シミュレーション

@現況再現解析

ボーリング調査結果等をもとに地盤モデルを作成し、これに降雨条件、揚 水条件等の諸条件を入力して、地下水位の再現を行った結果、現地測定結果 から得られる地下水位とおおむね一致した(図17)。

図17 クリックすると拡大

A10年非定常解析

現況再現解析で用いたモデルに平成5年〜平成16年までの降雨条件等を 入力し、コンクリート様の塊が投入されてから現在に至る約10年間の地下 水位を再現した(図18)。

図18 クリックすると拡大

6)地下水汚染シミュレーション

2)〜5)から、A井戸南東90m付近に、平成5年6月以降にジフェニル アルシン酸を含むコンクリート様の塊が投入されて以降のA井戸等の汚染メ カニズムは、次の様に考えられる。

@A井戸南東90m付近に投入されたコンクリート様の塊中に含まれてい たジフェニルアルシン酸が地下水中に溶出し、しかもジフェニルアルシ ン酸を高濃度に含む水は、周辺地下水より重いため、汚染を拡散しなが ら降下浸透した。

A深部の砂礫層まで到達したジフェニルアルシン酸は、地下水の速い流れに乗って砂礫層中をA井戸方向へ動いた。一方で浅層部の汚染は、周辺 地盤の透水性および周辺の埋土の影響等を受け、流速が小さい中で拡散 した。

BA井戸では、揚水によってA井戸近傍に分布する高濃度の汚染プルーム を吸い込んだ。

C深部の砂礫層中の汚染物質は、砂礫層中の速い流れに乗って、西方向へ流れ、B地区に到達した。

広域地下水シミュレーションで得られた10年非定常解析結果や水理地質 条件で、平成5年10月にA井戸南東90m付近に投入されたコンクリート様の 塊から高濃度のジフェニルアルシン酸(3200ppm:ヒ素換算値)が溶出し た場合に、@〜Cのような汚染メカニズムが再現されるかどうかの地下水汚 染シミュレーションを行った。

その結果、コンクリート様の塊から溶出した高濃度のジフェニルアルシン 酸を含む地下水が、降下浸透し、浅層部ではA井戸方向にゆっくりと拡散す るとともに、深部の砂礫層に達すると速い流れに乗って、A井戸の南を汚染 プルームの中心部が通過し、西方へ流れることが再現された(図19、20)。

図19,20 クリックすると拡大

 

《図20は元ファイルに有りません。環境庁サイトの掲載漏れミスと思われます。》

またA井戸では、コンクリート様の塊から溶出し地下水の流れに乗って移 流・拡散してきた汚染プルームを吸い込み、シミュレーション結果からは平 成10年10月くらいから1ppm(ヒ素換算値)を越える濃度が検出される可 能性が得られた。

また、A井戸近傍の深部砂礫層中を通過した汚染プルームは、地下水位測 定結果およびシミュレーション結果の流向流速から見る限り、2〜10年程度 でB地区に到達すると考えられる。

以上のことより、シミュレーション結果と実測値が矛盾しないことが確認 され、B地区の汚染についてもA井戸付近にある汚染が汚染源になりうるこ とが分かった。

 

| ヒ素汚染問題indexへ | Pege top へ |

 

4.A井戸等の汚染メカニズムについて

1)コンクリート様の塊

@コンクリート様の塊の性状、投入方法

コンクリート様の塊等に含まれているジフェニルアルシン酸は、旧軍がくしゃみ剤等として利用していたジフェニルシアノアルシン、ジフェニルクロ ロアルシン等の毒ガス成分が分解したものではなく、ジフェニルアルシン酸 そのものである可能性が極めて高い。ジフェニルアルシン酸約180kg(ヒ素 換算値、現時点での推定値)が約52トンのコンクリートのようなものに混ぜ られて投入された可能性が高い。
《直後の調査を報告した追補版(9月)によれば、隣接地からも「コンクリート様の塊」が発見され、その化学分析に基づく推定値は合計すると、ジフェニルアルシン酸約1000kg(290kgヒ素換算値)が約61トンのコンクリートに混ぜられて投入された(02-3.pdf=計算が記されているページ)、ということになります》

報告書本編にある写真 「コンクリート様の塊」の大きさが分かる クリックすると拡大 《報告書本編にある写真 「コンクリート様の塊」の大きさが良く分かります》

報告書本編にある写真 コンクリートの中に混ぜ込まれた瓶 瓶周囲からは突出した濃度のジフェニルアルシン酸が検出された 《報告書本編にある写真 コンクリートの中に混ぜ込まれた瓶 瓶の中の白色粉からも砒素が検出されました》

A投入時期

コンクリート様の塊の投入時期は、平成5年6月28日以降の、いけすの埋 め戻し時又はこれに近接する時期の可能性が極めて高い。

Bコンクリート様の塊の原因者

いけすの埋め戻し時期の関係者に任意の聴取を行ったが、コンクリート様 の塊の原因者は特定できなかった。引き続き聞き取り調査等を継続していく 必要がある。

Cジフェニルアルシン酸の製造・保有情報及び戦後における発見・処理情報

旧軍は戦時中にジフェニルアルシン酸を原料としてくしゃみ剤を製造して いたが、これまでの情報収集の結果、神栖町における当該化学物質の製造、 保有、移送、払い下げ等に係る情報は得られなかった。他方、戦後の文献で ジフェニルアルシン酸の合成実験例の記述が見られるが、戦後にジフェニル アルシン酸が大量に製造された事実は現時点までに確認されておらず、神栖 町で発見されたジフェニルアルシン酸は旧軍に関連するものである可能性が 高い。

2)A井戸等の汚染メカニズムについて(図7)

図7再掲 クリックすると拡大 図EX 原報告書より クリックすると拡大

A井戸南東90m付近で発見されたコンクリート様の塊が、A井戸の地下水汚 染の汚染源である可能性は高い。また、B地区の汚染についても、A井戸付近 に達した汚染が深層部の地下水を通じて西方向に移動して引き起こされた可能 性が高い。A井戸周辺及びB地区にこれとは別の汚染源が存在する可能性は完 全には否定できないが、現時点で別の汚染源の存在を示唆する確実な知見は得 られていない。このため、当面は地下水モニタリングを継続し、地下水中の濃 度変化(コンクリート様の塊の撤去後)を中心に解析を継続するとともに、必 要に応じて追加調査を行う必要がある。

 

| ヒ素汚染問題indexへ | Pege top へ |

 

別添2

茨城県神栖町における有機ヒ素化合物汚染等への今後の取組について

原文はhttp://www.env.go.jp/chemi/gas_inform/kamisu_info/21/04.pdf

平成17年6月29日 環境省

茨城県神栖町における有機ヒ素化合物汚染等に関する問題については、これ まで「茨城県神栖町における有機ヒ素化合物汚染等への緊急対応策について」 (平成15年6月6日閣議了解)等に基づき、原因究明、健康被害への対応等 の取組が進められてきたところであるが、今般、原因究明のための対策として 実施されてきた「汚染メカニズム解明調査」の中間報告書が取りまとめられた ところである。

環境省としては、今回の中間報告書の結果を踏まえつつ、引き続き、閣議了 解に基づいて下記の対策を実施し、更なる原因究明を進めるとともに、健康被 害の未然防止及び健康不安の解消に万全を期するものとする。

1 健康被害に係る緊急措置等の継続

○ 現在実施されている健康診査の実施、医療費の支給等を内容とする緊急 措置事業や健康影響の調査研究事業については、通常自然界に存在しない ジフェニルアルシン酸に起因すると考えられる健康被害の発症メカニズ ム、治療法等を含めた症候及び病態の解明を図るという目的で実施されて いるものであり、引き続き、これまでの成果も踏まえながら、環境省にお いて着実に実施するものとする。

2 汚染メカニズム解明調査等の継続

○ 今般の汚染メカニズム解明調査の結果、別の汚染源が存在する可能性は 完全には否定できないものの、いわゆるA井戸の南東90メートル地点で 発見された高濃度の有機ヒ素を含むコンクリートのような塊がA井戸及び その他の神栖地域の地下水汚染の汚染源である可能性が高い旨が報告され ている。

○ こうした点を踏まえ、今後とも、環境省において、地下水モニタリング を継続し、コンクリートのような塊を撤去した後の地下水中の濃度変化の 解析を継続することにより、神栖地域の地下水汚染メカニズムの更なる解 明を、引き続き、進めることとする。

○ また、地下水汚染の外縁を把握するためのモニタリング調査及び汚染範 囲内における住民に対する飲用自粛などの措置についても、環境省、茨城 県及び神栖町の三者の連携の下で継続し、健康被害の未然防止について万 全を期することとする。さらに、環境省において、有機ヒ素化合物の健康 影響に関する調査研究の成果を踏まえて、可能な限り早急にこれらの環境 中における指針値を策定に関する検討を進めるものとする。

3 コンクリートのような塊を投入した者の探索

○ 高濃度のジフェニルアルシン酸に汚染されたコンクリートのような塊が 発見された状況にかんがみ、このコンクリートのような塊に関して廃棄物 の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)の枠組みを活 用しながら、国と茨城県が連携して、コンクリートのような塊を投入した 者の探索を更に進めることとする。

4 汚染土壌等の適切な処理

○ コンクリートのような塊が発見されたA井戸南東90メートル地点にお ける掘削調査の過程で発生した汚染土壌、コンクリート様の塊などについ ては、可能な限り速やかに環境省において適正に処理をする。

5 毒ガス情報センターによる情報収集

○ ジフェニルアルシン酸の由来等については、今後とも、引き続き、環境 省毒ガス情報センターにおいて、これまで収集した情報の分析を行うとと もに、関連する新たな情報を受け付けるものとする。

 

| ヒ素汚染問題indexへ | Pege top へ |

 

SEO [PR] 母の日 カード比較 再就職支援 バレンタイン 冷え対策 誕生日プレゼント無料レンタルサーバー ライブチャット SEO