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石井はなぜ?


  石井はなぜ? とほほ 2001/04/25 03:53:29 

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とほほ <bfyonxxicq> 2001/04/25 03:53:29
我々が追求すべき731部隊の石井四郎ですが、その長女の春海さんはこんなことを語っているわけですよね。

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増田智貞さんが青酸カリを持って若松町(常石注 石井の住居)に来て、父に「家族全員死んでくれ」と迫ったのね。父は死んでもいいけどそれだと、罪を認めたことになるといって断った。自分は隣の部屋にいた。陸軍から来た通訳のマキさん(常石注 氏名不肖)が止めたけど、部屋に飛びこみ「お引き取りください」と言い、青酸カリを奪い帯の間に入れた。父は「女の出るまくではない!」と怒鳴ったわ。その青酸カリは一週間後にトイレに捨てたけど、今考えると恐ろしいわね。

「医学者達の戦争犯罪『関東軍第731部隊』 常石敬一」朝日新聞社
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ところで、石井は自分が死なねばならんほどの国家的犯罪を認識していたのか?

「それでは罪を認めたことになる」との理屈で自殺を回避しようとしている。「死んでも良いが」と言う言説は「責任を取っても良いが」と言う意味であろうが、その論理だと「国家の罪を認めたことになる」か、もしくは「自分の罪を認めたことになる」のどちらかになる。

当時の状況を考えると、「国家の罪になる」と言う論理はどうにも考えにくい事が伺える、つまり石井がGHQに補足された時点で「国家の罪になる」を認めることになるからこそ、自殺を強要されたわけでありそれに納得しているのである、かと言って「自分の罪を認めたことになる」と言うのであれば自殺を回避させるための説得力に欠ける。

「自分の罪を認めたことになる」には納得しながら、自殺する事が「国家の罪なる」と言うのは全く矛盾しているわけで、あくまで自己保身である事がわかる、が、その矛盾を解決するために石井は米軍との取引に邁進し、何かにすがるために「医学のため」と言う論理を打ち出し、それだけが自分の生きる上での指針になった。

石井にも生きる権利がある「死刑」と言う制度がなければ、石井にも素直に罪を認め刑に服する事が出来たのかもしれない、とすれば薬害エイズなどの悲惨が戦後になっても起こるような事はなかったかもしれないし、医学も悲惨な現実を認識しながら発展できたのかもしれない


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