陽高事件？	返事を書く ノートメニュー
ゆう <pmyqfxtjon> 2004/11/13 10:11:17 ** この記事は1回修正されてます
「新聞社の依頼で」歩兵１０１師団の歴史を書いた、畠山清行氏の「東京兵団」を読んでいたら、こんな記述が出てきました。１９３７年９月８日から９日にかけて、華北山西省の「陽高」という町での事件です。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ とに角、その逆襲から朝までの問に、この陽高県城内で、まことに不祥な事件が起っている。 　これは戦後にも問題となり、中国側でも戦犯処理の関係から、非常にカを入れて調べたことでもあるし、本戦記はあったままをできるだけ忠実に、当時の関係者からきいて書く方針をとっている。 筆者としても、書きたくないことではあるが、『朝になってみると、北口は、兵隊や一般民の死体で山となっていた』　（湯浅連隊長談）とあるごとく、事実は事実であるから正直に書くが、残敵掃蕩に名をかりて『男狩り』をやっているのだ。つまり、県城内の男という男を、兵隊、一般民のきらいなく、一人残らず殺しつくしているのである。 一瞬の差で、殺すか、殺されるかの戦場での出来事を、平和な冬日の常識をもって律することが、あやまりであることはいうまでもない。ことに陽高の場合は、老若男女、兵と住民が一体となって我れに戦いをいどんだのだから、一般住民、男ばかりでなく、女子供までが戦闘員だったのだ。 そう考えれば、殺害も止むを得ないということにもなるが、正規兵の遁走した後、まったく抵抗をあきらめた住民までをも殺害したことほ、たとえ生死を賭けた戦場であったにしても、非人道のそしりはまぬがれまい。 　この戦闘によって、男なしの『女護ケ島部落』となった陽高では、中国全土にわたって男を募集輸入し、戦争未亡人たちと集団結婿させ、話題を賑わしたのは後のこと。こうした残虐行為を、誰れが命じ、誰れがやったかとなると、今ではまったくわからない。 　最初に城内へ突入した湯浅部隊でないことは、湯浅連隊長がこれをみた時のおどろきを筆者に語っていることでもわかるし、酒豪として聞えた勇猛果敢な武人ではあったが、人情に厚い一面を兼ね備えている人柄からみても、彼でないことはたしかだ。 　篠原部隊の突破口の、北口に死体が山積していた点から考えれば、篠原部隊の行為と解釈されるが、それにしてもおとなしい篠原部隊長の性格からみて、彼が命令を下したとは考えられない。彼は、後に姫路師団長となり、中将で世を去ったが、大尉から少佐のころ、軍縮管理の国際連盟日本委員として数年間をパリで送った、フランス語の堪能な常識ある文化人である。間違っても、部下に残虐行為を強いるような人物ではないから、おそらく彼の兵団の大隊長か中隊長クラスのものが部下の死傷に対する敵がい心のあまり独断でやったものではないかと思えるのだ。 　敗戦後、中国側では台湾にいた、事件当時の三連隊と野砲四連隊の大隊長か中隊長だった人物二人を戦犯容疑で捕え、中国本土に送って取り調べた。もちろん、歩三も野砲四も関係のないことだから、その家族が本多兵団長にすがり、本多中将は『無関係である』ことを中国側に申し送ったのである。 （略） 戦犯を逮捕した中国側は、彼の証明書一本で二人の将校をあっさり釈放したのである。 その結果、陽高の大虐殺事件の犯人はいまもって不明であるし、筆者も八方手を尽くして真犯人の割り出しに努力したが、どうしても謎はとけない。 　 （「東京兵団　�T胎動篇」P１３８〜P１４１） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 時期的には「南京事件」よりも以前に当ります。 これを見ると、ほとんど常識と言ってもよい有名な虐殺事件であったようなのですが、私はこの事件について、全く知識を持ち合わせておりません。 ひょっとすると知らないのは私だけなのかもしれませんが（＾＾；、詳しく御存知の方、教えていただければ幸いです。

Re: 陽高事件？	返事を書く ノートメニュー
とほほ <yclfglvbxs> 2004/11/13 12:51:43 ** この記事は1回修正されてます
> １９３７年９月８日から９日にかけて、華北山西省の「陽高」という町での事件です。 山西省と言えば大同のあるところですね。「大同に処女なし」と言う中国での日本軍の戦時強姦を思わせる児玉ヨシオ氏の言説がありましたね。現在の地図には陽高という地名が出ていないのでちょっとネットを検索したら陽高県になるんですね。以下のようなページを見つけました。中国における日本人観というか興味を引きました。 http://homepage3.nifty.com/gentree/tayori/tayori228.html あと笠原十九司氏が虐殺史の中で陽高事件についても触れているのを見つけました。 http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/pdf_paper/Kasahara%20Paper%202004.09.05.pdf

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ゆう <pmyqfxtjon> 2004/11/14 07:39:34
陽高事件 最初は「陽高」で検索してみたのですが、「北陽高」だの「松陽高」だの「作陽高」だの、高校の名前ばかりがやたらと出てきて、こりゃあ調べきれんわ、とネットでの探索を断念していました。「陽高　虐殺」で調べれば、簡単にヒットするわけですね。ありがとうございました。 「激高した日本軍は９日早朝、占領が終わると、城内の男子全部を狩り出して縛り上げ、機関銃の集中砲火を浴びせて虐殺した」ですか。この種の事件は、中国側資料には結構伝えられているようですが、日本側資料には乏しいようですので、この事件のもう少し具体的な記録があれば、それは貴重なものかもしれません。 しかし、これだけの事件でありながら（少なくとも「通州事件」よりも被害者数は多い）、研究はほとんど進んでいないようです。ネットのどこかに、秦氏が研究しているような表現がありましたので（「世界戦争犯罪事件」？）、これでも捜してみましょうか。

Re: 陽高事件？	返事を書く ノートメニュー
熊猫 <xhcvsuquwp> 2004/11/14 12:31:10
南京事件以前に中国で話題になっているのは、陽高1400人、天鎮2100人、霊丘1000人、朔県3800人、寧武4800人、[山に淳の左］県（旧山西省の地名）1300人、南懐化1200人、雁門関2000人、保定2500人、固安1500人、正定1506人、梅花鎮1547人、成安5300人、常熟1500人、無錫数千人、江陰1000人、杭州4000人そして上海数万人が新聞掲載されています。

Re: 陽高事件？	返事を書く ノートメニュー
熊猫 <xhcvsuquwp> 2004/11/14 19:14:39
日時は符合しませんが紹介します。 http://www.china918.net/91802/bx/xz/xz18.htm 要点のみ翻訳します。また日付は旧暦か新暦か解りませんので、とりあえず（）内に旧暦だった場合の日付を追記しています。異論はあると思いますが、【屠殺】を【虐殺】として訳しています。「陽高城大虐殺」ってとこでしょうか。 ---翻訳開始-------------------------------------- 民国２６年９月９日（1937年10月12日）、日本の東条の旅団は陽高城の大虐殺を引き起こした。日本軍は陽高城に侵入した後に、南大街の甕城（城門の外にある防御用の小城）で、機関銃を使って一般市民を６百人余りを射殺した。９月１１日（10月14日）、およそ『良民証』のない男は全て引き立てられて処刑された。南街、西南大街、楼底街の５つの門内に吊るして、日本軍は刀で斬り、銃殺し、死者を銃剣で突いた数は４百人達した。その中の南街の青年のひとりは、日本軍に頭を斬り落され鍋の中に投げ込まれて煮られた。婦人、少女を蹂躙した強姦の惨状は、言い表すことができない。この高城大虐殺の中で、日本軍血生臭い中国一般市民の殺害は１千人余りとなる。 ---翻訳終了------------------------------------- 400人+600人＝1000人と云うことでしょうが、1400人とは数があっていません。