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[4002]『戦争とは何か』ベイツの立場 熊猫 07/2/8(木) 1:31 [添付]
[4004]国際委員会と協力的な立場にあった日本人は? 熊猫 07/2/9(金) 13:48
[4005]Re(1):国際委員会と協力的な立場にあった日本人は? 熊猫 07/2/9(金) 15:44
[5454]Re(2):国際委員会と協力的な立場にあった日本人は? 渡辺 08/4/27(日) 3:22
[5455]Re(3):国際委員会と協力的な立場にあった日本人は? 熊猫 08/4/27(日) 15:58
[5475]Re(4):国際委員会と協力的な立場にあった日本人は? 渡辺 08/5/5(月) 2:00

[4002]『戦争とは何か』ベイツの立場
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 熊猫 E-MAIL  - 07/2/8(木) 1:31 -

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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : daimaid1217.JPG
・サイズ : 82.5KB
  
添付画像【daimaid1217.JPG : 82.5KB】  画像は1937年(昭和12年)12月17日の『大阪毎日新聞』の記事です。

初めて知る
夫の無事
 ベーツ教授婦人が
  東京で大喜び

十五日朝金陵大学訪問の若梅、村上両特派員がはからずも会つた同大学教授ベーツ博士(四〇)の婦人と愛児はいづれも友人の東京世田谷区上北沢町二ノ四七五米国宣教師ミス・トラウト方に寄寓してゐるが十六日午後ベーツ婦人(三六)を訪れると婦人は初めて夫の消息を知り安堵の喜びを満面に浮べながら次男ロバート君(九つ)とともに語る
御社の特派員のお蔭で三ヶ月振りに元気な様子を知り、今までの心配が一度に消し飛んでしまひました、去る六月下旬夫とロバートと三人で夫の用務を兼ねて野尻湖に避暑に参りましたが今度の事変のため夫だけ九月中旬南京に帰り私どもはトラウトさん方に世話になつてゐましたその後私がいくら手紙を出しても夫からは何の返事もなく心配してゐました
またロバート君は上手な日本語で「ドウモアリガタウゴザイマシタ」と可愛い金髪のあたまをさげた
なほ同氏は親日家で長男モルトン君(十二)を神戸のカナディアン・アカデミーに入学させてゐる
 ベイツ自身が9月中旬まで日本にいたこと、妻と次男を連れて日本を旅行していること、更には長男を日本の学校に入れたことを考えると、かなりの親日家であることは間違いないと思います。
 そのベイツが『戦争とは何か』の文章を書くほどですから、日本軍の素行が如何に酷いものであったか想像がつきます。実名を伏せたのは家族の安全のためではなかったかと思います。
 本来、国際委員会のメンバーは日本びいきで中国人に顰蹙を買っていました。
程瑞芳の日記』12月15日 【熊猫訳】
 国際委員会は今度はメンツを失った。以前は彼らは我軍の略奪を心配し、会議をした時は、日本軍がとても良いと言ったが、今は間違いだと判断している、安全区さえ全て承認していない。日本軍のひどさを知り、彼らも少し恐れている。
 国際委員会のメンバーが日本軍を信頼し期待していたことが、中国人の程瑞芳を読めば解ります。

 本来、南京に在留した外国人たちは、日本に対する敵対心など全くなかったのではないかと思います。


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[4004]国際委員会と協力的な立場にあ...
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 熊猫 E-MAIL  - 07/2/9(金) 13:48 -

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   フィッチの『中国での八十年』によれば、ミス・ムリエル・レスター(Muriel Lester)に、マギーフィルムを渡し東京の指導的キリスト教徒の小グループに見せたとされます。
 個人的には、賀川豊彦氏のことではないかと想像しています。ベイツの家族が世田谷上北沢町にいたこと、そこには松沢教会があること根拠としています。
http://homepage3.nifty.com/nakagawashoten/maegaki021.html

 蒋介石と賀川豊彦の関係は、「こんなにまでわが国を踏みにじる日本は憎い。しかし、日本に一人の賀川豊彦がいるかぎり日本を憎めない。」、「かって私が日本滞在中に非常にお世話になり、心から尊敬してやまない賀川豊彦先生のおられる日本を滅ぼすことは、私には到底できないことである」と蒋介石が言ったというは、どこまで本当なのでしょうか、気になるところですがドクターカガワというのは、賀川豊彦のことであることは間違いないと思います。

 フィッチ・マギー・ベイツの誰かと、賀川豊彦の接点がないかと長い間探しているのですが見つかりません。フィッチの家族が世田谷区上北沢町にいるのと、長男が神戸にいるのは賀川豊彦と関係ありそうな気がしてなりません。そしてなによりムリエル・レスターと面識がある日本人といえば、どうしても賀川豊彦を想像してしまいます。
 彼女は、1938年に中国に行ったそうですが、その後日本に行ったという情報をお持ちの方はいないでしょうか?
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[4005]Re(1):国際委員会と協力的な立...
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 熊猫 E-MAIL  - 07/2/9(金) 15:44 -

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   もう少し賀川豊彦説を補強します。

 貴重なマギーフィルムを、無名の日本人に渡すのではなく世界的に著名な日本人に託すと思います。たとえ面識がなくとも、ドクターカガワ(賀川豊彦)の名前は知っているでしょうし、賀川豊彦の著書くらいは読んでいると思います。
 賀川豊彦にしても、ムリエル・レスターの名前は知らないはずがありません。

 文脈からしてフィッチの文章は作為的に、「東京の指導的キリスト教徒の小グループ」という表現を使い、賀川の名前を伏せたように思えます。「このフィルムをさらに多くの人々に見せようとすれば、危害が加えられるだけで何の利益もない」というムリエル・レスターの説明を受けて、意図的に日本人の名前を公表しなかったのではないかと思います。

 賀川豊彦が南京事件についてコメントしていないか、調べる必要がありそうです。
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[5454]Re(2):国際委員会と協力的な立...
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 渡辺  - 08/4/27(日) 3:22 -

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   ▼熊猫さん:
>もう少し賀川豊彦説を補強します。

別件で検索したら、この記事がヒットしましたので、返信いたします。

この件は解決済みのようで、マギーのフィルムが発見された頃、『秋田さきがけ新聞』に賀川豊彦の研究者が記事を書いているのですが、賀川の書簡に賀川らが写真(映画ではなく)を見たと書いているそうです。
「東京の指導的キリスト教徒の小グループ」は非戦主義の日本友和会で、写真を見たメンバーも分かっています。
時間ができましたら、またご連絡いたします。
なお、ムリエル・レスターは宣教師ではなく、友和会の指導者です。
レスターの書いた本に、南京事件のフィルムを日本に持ち込んだことが書かれています。戦前に刊行されたものなので、残念ながら日付や映画を入手した経緯など具体的なことは書かれていません。
賀川もレスターも国際委員会とは関係ないようです。
ベイツとレスターの関係は分かりませんが、ティンパリーの当時の奥さんの手紙(未公開)にはベイツが非戦主義者であると書かれています。ベイツが友和会と関係があるか、興味のあるところです。
特高資料によると、友和会が特定の国に組しないことから、当時は好意的にみられていたようです。
昨年、安村三郎について記事を書いたのですが、安村氏と面識のあったYMCA関係者に会ったとき、友和会の研究をしておられるとかで、この件について教示いただき、後日、資料で確認したものです。
323 hits

[5455]Re(3):国際委員会と協力的な立...
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 熊猫 E-MAIL  - 08/4/27(日) 15:58 -

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   ▼渡辺さん:
>この件は解決済みのようで、マギーのフィルムが発見された頃、『秋田さきがけ新聞』に賀川豊彦の研究者が記事を書いているのですが、賀川の書簡に賀川らが写真(映画ではなく)を見たと書いているそうです。
>「東京の指導的キリスト教徒の小グループ」は非戦主義の日本友和会で、写真を見たメンバーも分かっています。
>時間ができましたら、またご連絡いたします。
>なお、ムリエル・レスターは宣教師ではなく、友和会の指導者です。
>レスターの書いた本に、南京事件のフィルムを日本に持ち込んだことが書かれています。戦前に刊行されたものなので、残念ながら日付や映画を入手した経緯など具体的なことは書かれていません。

 友和会については、ノーマークでしたので、お恥ずかしい限りです(^^;
 友和会というレスターと賀川豊彦の接点が解っただけでも大収穫で、他の掲示板ではこれ程の情報は期待できないと思います。

>賀川もレスターも国際委員会とは関係ないようです。
『南京事件資料集 1アメリカ関係資料編』南京事件調査研究会(青木書店)347-348頁
156<フィッチの南京事件についての講演旅行>
  (ジョージ・A・フィッチ『中国での八十年より)

 英国のレコンシィリィエイション(復聖の意味−訳者)の会員(the Fellowship of Reconcilliation)のミス・ムリエル・レスター(Muriel Lester)は、その上映会のひとつをたまたま見て、これを日本でクリスチャンや政治指導者の何人かが見ることができれば、彼らはただちに戦争停止のために動くだろう、という思いつきを述べた。もし、われわれがコピーを提供すれば、彼女はそれを持って日本へ渡り、特定のグループにそのフィルムを見せたいと申し出た。彼女の計画が成功するとはあまり信じなかったが、それでもそのとき持っていたコピーのひとつを彼女に渡した。何週間かのち、彼女はそれを東京の指導的キリスト教徒の小グループに見せたところ、このフィルムをさらに多くの人々に見せようとすれば、危害が加えられるだけで何の利益もないと言われ、彼女の計画を断念せざるをえなかった、と報告してきた。
 少なくともフィッチがレクスターにフィルムを渡し「東京の指導的キリスト教徒」に見せたのは判っていることです。渡辺さんが書いた安村三郎の記事は読みましたが、他にも収穫があったということですね。友和会の研究をしている方がいたとは驚きです。
331 hits

[5475]Re(4):国際委員会と協力的な立...
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 渡辺  - 08/5/5(月) 2:00 -

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   ▼熊猫さん:
> 友和会については、ノーマークでしたので、お恥ずかしい限りです(^^;

友和会を知っていることだけでも、すごいじゃありませんか。
熊猫さんの急成長する研究ぶりには感服いたします。証言と地図との照合など、地道ですが、必要な調査ですね。いずれ、利用させていただきます。

>  (ジョージ・A・フィッチ『中国での八十年より)
> 英国のレコンシィリィエイション(復聖の意味−訳者)の会員(the Fellowship of Reconcilliation)のミス・ムリエル・レスター(Muriel Lester)は、その上映会のひとつをたまたま見て、これを日本でクリスチャンや政治指導者の何人かが見ることができれば、彼らはただちに戦争停止のために動くだろう、という思いつきを述べた。

実は、この一節について、件の元YMCAの人と笠原氏の間でやりとりがあったのですが、話がとぎれておりました。
たまたま、私が昨年その方を訪問したときに、その事を知り、笠原氏にも新聞の記事をお渡ししたという経緯があります。
ちなみに、the Fellowship of Reconcilliation は、友和会のことです。特高史料では「融和会」となっていました。
友和会のメンバーには、宣教師が少なかったとのことです。

>もし、われわれがコピーを提供すれば、彼女はそれを持って日本へ渡り、特定のグループにそのフィルムを見せたいと申し出た。

先に投稿しましたように、レスターの書いた本に日本へ持ち込んだことが書かれています。

>渡辺さんが書いた安村三郎の記事は読みましたが、他にも収穫があったということですね。

戦前のYMCAの存在意義は、今日のYMCAとは比較になりません。
戦前には、人材的に技術的に、海外への窓口となることのできた恐らくは唯一の民間団体でした。日本の敗戦後は、国際化の進展で状況が変わったわけですね。
田中上奏文が現れるきっかけとなった太平洋問題調査会も、YMCAが主体となって開催していたものです。「上奏文」を入手した余日章は、たしか上海YMCAの総主事ではなかったかと思います。
安村が上海に着いた頃、国際会議に出席する途上にあった賀川が上海に立ち寄り、YMCAの歓迎を受けています。プロテスタントのキリスト教指導者の間の交流は盛んだったようです。
東中野らは、フィッチを宣教師といっていますが、YMCAは個々の団体が加入して構成する連盟であって、YMCA主事は宣教師ではなく、マギーなどとは、かなり異なる立場にいました。(史料集では secretary を書記と訳していますが、日本語では主事といいます。)

>和会の研究をしている方がいたとは驚きです。

研究会で「友和」という刊行物を発行していますが、図書館にはあまり置かれていようです。
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