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ロス疑惑報道と言うのは、私が初めて報道機関に不信感をもった事件でもある、ある意味、戦後初めて刑事事件においてマスコミが警察のまねをした事件でもある。無罪判決のままではマスコミの沽券にでも関わるのだろうか? たかだかどっかの馬鹿親父が万引きをしたくらいで大騒動のマスコミである。 (この万引き報道に違和感を覚えた方は多いことと思う、若い人など「何この親父?」と言う方も多かろう)
三浦氏が犯人であるか否か、疑惑が残っているかどうかなど関係はない、彼の殺人事件は「無罪」と言う結論が出たのである。マスコミ風情が社会性を盾に正義の味方を演ずるのであれば、もっとましな仕事をして欲しいと思うが、確かにマスコミ・ジャーナリズムと言う機関の役割を考えると一概には否定できない。だがしかし、無罪判決を受けている人物へのマスコミ報道のあり方は素直には受け止められない。
とはいえ、実はこの「ロス疑惑」と言う事件について、実は私はかなり興味を持ったことは事実であるが、詳細を覚えていないのである。マスコミ、特に文芸春秋はかなりしつこく被疑者を犯人扱い報道していた記憶がある。確か保険金殺人であることの傍証として「トリカブト殺人未遂事件」も告発していたはずであるが、この未遂事件は結局どうなったのであろうか?裁判でどのように扱われたのであろうか?
今回の米国逮捕逮捕事件でも、結局あの事件が日本の裁判でどのように審理されたのか?をマスコミは一切報道していない。 まあ、こういう点に注意しながら、このマスコミの一人よがり報道を観察していた人も多いだろう。
しかし、日本が世界に恥じる鳩山法相がまたやっちまった。 「日本で無罪になった人物が、外国で同じ事件で逮捕されたことは、日本国が遺憾とする理由にならない」 とぶちまけたのである。 (実際の法相のコメントをニュースで私が聞いて理解した内容を私の言葉で表現したものであって実際のコメントは各自報道で確認して欲しい)
本当に馬鹿ではないか?この男は? こんな男が法相であることは全く持って日本の恥である。右翼人士も私のこの意見には共感するに違いない。自国で無罪として結論した事件を外国の国権に否定されることを恥とも思っていないのである。別件で「あの事件は確かに無罪となったが、それを冤罪とするのは間違いだ」と発言した馬鹿男の面目躍如である。
こんな男が法相なのである、日本が法治国家となる日はまだまだ遠い。
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