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ポストコロニアリズムと言う言葉がる。 字義通りに約したら「植民地主義以降」と言う意味になろうが、「脱植民地主義」と言う文脈で使われることも多い。
日本の戦後には、この「脱植民地主義」と言う概念がない。そもそも西欧社会は植民地主義を自らが批判しそれを廃そうという努力の元に国民国家を戦後発展させてきた、従って植民地主義を「当時は合法だったから」と言って正当化するのは一部の極右勢力だけである。ポストコロニアリズムは彼ら社会の現実として今も課題を担い進歩を続けている。
ところが日本国民は自らが植民地主義であったことを戦後忘却させられている、植民地主義の落とし子ともいえる在日の問題を放置し植民地主義を引きずる同化政策により日本単一民族と言う虚構の構築に邁進してきた。これが日露までの日本は正しかったと言う論理に直接つがなってきているのである。
合法であるか否かと言うのはあくまで国際間の約束事取り決めごとである、当時国家間の泥棒は合法であった、として当時の国家泥棒を正当化する馬鹿は植民地主義を反省する社会にはない。 靖国がそれを合法などと言うのは植民地主義を否定していないと言うことである。 こうした靖国のような史観を持つ国家は必ず同じことを行う。
当時は合法であったから「悪くはない」。これは靖国のような勢力が常套的に行う論理である、この論理の馬鹿馬鹿しさは誰が聞いても同じである。悪いことでなかったのであればなぜその後非合法としたのであろうか、考えてみればわかる、それが悪業であることを当時から認識していたからこそ非合法化されたのである。
「法に則って収入申告をしているから悪くはない」この言葉最近聞いたことがありませんか?皆さん。事務所費をインチキ計上していた日本の大臣がおんなじことを言ってましたね。国家体質がちっとも進歩していないのです。
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