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Apemanさんが大活躍中の「南京の真実」掲示板で、こんな投稿を見かけました。
>開口健の過去と未来の国々という著書に1960年5月から7月まで中国に招待された時の日記が書いてあります。〔略)
>毛沢東との会話は5ページにわたって書いてありますが、その中で毛沢東いわく「私たちは河上肇氏の政治経済学など、日本文を通じてマルクスを学びましたが、日本軍と蒋介石にも教えられたものです。日本軍と蒋介石があんなに徹底的にやってくれなかったらとてもここまでは来れますまい。日本軍は皇軍といって神聖な軍隊という意味らしいですが、まったく神聖な軍隊でした。感謝申上げますよ。よく教育してくれました。いま日本を教育しているのは反面教員のアメリカ人です・・・」と書いてあります。
一瞬、毛沢東は日本軍に感謝している、という例のやつだと錯覚します。 http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/moutakutou.html
早速、開高健の「過去と未来の国々」を確認してみました。以下、毛沢東の発言です。(P113-P114)
けれど、いずれにしても一〇九年かかって私たちはだんだんと自覚して自分たちを解放してきました。日本人もまただんだんと自覚してゆくことでしょう。
安保条約撤廃にはきっと成功します。時間はかかるかも知れませんが、きっと成功します。いつ、ということはいえませんがきっと成功します。
戦争という方法を使わなくても彼らを追いだすことはできると思います。世界史にその先例はありませんが、あなたがたがその先例をつくればいいのです。
インドはその先例の一つです。みなさんはみなさんにふさわしい方法を見つけだすでしょう。『国民会議』という機構もその一つです。
全国的な持久的な闘争、ストなどを十八回も日本は打っていますが、これも世界にあまり例がないと思います。相互に学習しあおうじゃありませんか。
私たちは河上肇氏の政治経済学など、日本文を通じてマルクスを学びましたが、日本軍と蒋介石にも教えられたものです。日本軍と蒋介石があんなに徹底的にやってくれなかったらとてもここまでは来れますまい。
日本軍は皇軍といって神聖な軍隊という意味らしいですが、まったく神聖な軍隊でした。感謝申上げますよ。よく教育してくれました。いま日本を教育しているのは反面教員のアメリカ人です・・・
要するに、日本軍と蒋介石は「反面教員」として毛沢東たちを「よく教育して」くれた、と言っているわけですね。「まったく神聖な軍隊でした。感謝申上げますよ」というのは、「皮肉」と捉えておくべきところでしょう。
そのうちコピペであちこちに広まるかもしれませんので、今のうちに釘をさしておきます。
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