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[1019]南京の人口 秋時雨 05/8/30(火) 23:22
[1020]Re(1):南京の人口 とほほ 05/8/30(火) 23:30
[1022]Re(2):南京の人口 秋時雨 05/8/31(水) 0:05
[1025]Re(3):南京の人口 とほほ 05/8/31(水) 0:26
[1026]Re(4):南京の人口 とほほ 05/8/31(水) 1:01
[1029]Re(5):南京の人口 とほほ 05/8/31(水) 14:01
[1030]Re(3):南京の人口 タラリ 05/8/31(水) 20:58
[1209]Re(4):南京の人口 秋時雨 05/9/18(日) 2:36
[1199]Re(3):南京の人口 とほほ 05/9/17(土) 19:43
[1205]Re(4):南京の人口 秋時雨 05/9/18(日) 1:53
[1206]Re(5):南京の人口 とほほ 05/9/18(日) 1:57
[1023]Re(2):南京の人口 とほほ 05/8/31(水) 0:06
[1024]Re(3):南京の人口 秋時雨 05/8/31(水) 0:26
[1027]Re(4):南京の人口 20万の根拠は? たんこなす 05/8/31(水) 9:23
[1071]Re(1):南京の人口 熊猫 05/9/3(土) 23:23
[1208]Re(2):南京の人口 秋時雨 05/9/18(日) 2:20
[1210]Re(2):南京の人口 秋時雨 05/9/18(日) 2:41
[1235]Re(3):南京の人口 秋時雨 05/9/23(金) 1:28
[1370]Re(3):南京の人口 熊猫 05/10/8(土) 23:47
[1372]Re(4):南京の人口 とほほ 05/10/9(日) 0:10
[1207]Re(1):南京の人口(Re(11):逆転極東裁判よりスレッド移転) とほほ 05/9/18(日) 2:10
[1211]Re(2):南京の人口(ラーベ1937/09/21) とほほ 05/9/18(日) 2:58
[1212]Re(2):南京の人口 とほほ 05/9/18(日) 5:19
[1213]Re(2):南京の人口(ラーベの日記九月分総括) とほほ 05/9/18(日) 12:08
[1214]Re(3):南京の人口(ラーベ10/6) とほほ 05/9/18(日) 12:15
[1215]Re(3):南京の人口(ラーベ10/13) とほほ 05/9/18(日) 12:28
[1216]Re(3):南京の人口(ラーベ10/17) とほほ 05/9/18(日) 20:35
[1217]Re(2):南京の人口(ラーベ・10月分総括) とほほ 05/9/18(日) 23:16
[1220]南京の人口(ラーベ・11/12) とほほ 05/9/19(月) 23:19
[1221]南京の人口(ラーベ11/15) とほほ 05/9/19(月) 23:31
[1229]南京の人口(ラーベ11/16) とほほ 05/9/21(水) 23:46
[1230]南京の人口(ラーベ11/17) とほほ 05/9/22(木) 0:08
[1237]南京の人口(ラーベ11/18) とほほ 05/9/23(金) 16:41
[1238]南京の人口(ラーベ11/19) とほほ 05/9/23(金) 21:02
[3600]Re(1):ラーベとローゼン ピッポ 06/11/19(日) 9:55
[3601]Re(2):ラーベとローゼン:ああ講談社訳 渡辺 06/11/19(日) 12:45
[3606]Re(3):ラーベとローゼン:ああ講談社訳 ピッポ 06/11/21(火) 12:25
[3607]Re(1):南京の人口(ラーベ11/19) 訂正 ピッポ 06/11/21(火) 15:32
[3609]Re(2):南京の人口(ラーベ11/19) 訂正 とほほ 06/11/22(水) 13:36
[1239]南京の人口(ラーベ11/20) とほほ 05/9/23(金) 21:06
[1263]南京の人口(ラーベ11/28) とほほ 05/9/25(日) 14:11
[3608]Re(1):南京の人口(ラーベ11/28)中国語版脚注 ピッポ 06/11/21(火) 20:33
[1265]南京の人口(ラーベ11/29) とほほ 05/9/25(日) 19:13
[1342]南京の人口(ラーベ11/30) とほほ 05/10/4(火) 9:05
[1222]南京の人口(ラーベ日記検証・閑話休題) とほほ 05/9/20(火) 1:05
[1223]Re(1):南京の人口(ラーベ日記検証・閑話休題) 秋時雨 05/9/20(火) 1:17
[1224]Re(2):南京の人口(ラーベ日記検証・閑話休題) とほほ 05/9/20(火) 1:25
[1243]Re(3):南京の人口(ラーベ日記検証・閑話休題) 秋時雨 05/9/24(土) 3:44
[1226]Re(1):南京の人口(目撃者の南京事件) とほほ 05/9/21(水) 0:28
[1231]Re(2):目撃者の南京事件:問題点 渡辺 05/9/22(木) 0:14
[1232]Re(3):目撃者の南京事件:問題点 とほほ 05/9/22(木) 13:54
[1233]Re(4):目撃者の南京事件:問題点 ピッポ 05/9/22(木) 18:48
[1234]Re(5):目撃者の南京事件:問題点 渡辺 05/9/22(木) 23:23
[1236]Re(6):目撃者の南京事件:問題点 とほほ 05/9/23(金) 15:32
[1240]Re(7):『南京の真実』:ユダヤ偏見? 渡辺 05/9/23(金) 21:35
[1241]Re(8):『南京の真実』:ユダヤ偏見? とほほ 05/9/23(金) 22:05
[1242]Re(9):『南京の真実』:ユダヤ偏見? 渡辺 05/9/24(土) 1:05
[1266]Re(10):『南京の真実』:ユダヤ偏見? とほほ 05/9/25(日) 19:29
[1322]Re(11):『南京の真実』:ユダヤ偏見? 渡辺 05/9/30(金) 2:10
[1330]Re(12):『南京の真実』:ユダヤ偏見? とほほ 05/9/30(金) 19:00
[1276]Re(8):『南京の真実』:ユダヤ偏見? とほほ 05/9/26(月) 11:50
[3603]ついでで申し訳ないのですが・・・・・ 熊猫 06/11/19(日) 22:40
[3583]Re(3):目撃者の南京事件:問題点 熊猫 06/11/12(日) 3:44
[1343]Re(2):南京の人口(ラーベ・11月分総括) とほほ 05/10/4(火) 10:27
[1346]Re(3):南京の人口(ラーベ12/1) とほほ 05/10/5(水) 19:49
[1347]Re(3):南京の人口(ラーベ12/4) とほほ 05/10/5(水) 20:08
[1348]Re(3):南京の人口(ラーベ12/5) とほほ 05/10/6(木) 9:36
[1349]Re(3):南京の人口(ラーベ12/6) とほほ 05/10/6(木) 11:10
[1354]Re(3):南京の人口(ラーベ12/7) とほほ 05/10/7(金) 9:10
[1361]Re(3):南京の人口(ラーベ12/8) とほほ 05/10/8(土) 9:07
[1363]Re(3):南京の人口(ラーベ12/9) とほほ 05/10/8(土) 11:40
[1367]Re(3):南京の人口(ラーベ12/10) とほほ 05/10/8(土) 22:31
[1371]Re(3):南京の人口(ラーベ12/11) とほほ 05/10/8(土) 23:51
[1376]Re(3):南京の人口(ラーベ12/12) とほほ 05/10/9(日) 21:19
[1379]Re(2):南京の人口(ラーベ日記検証・総括) とほほ 05/10/10(月) 3:17
[1387]李克痕は軍人ではありません。 熊猫 05/10/11(火) 3:15
[1396]Re(1):李克痕は軍人ではありません。 とほほ 05/10/13(木) 19:57
[1428]王固盤の気持ちになることです。 熊猫 05/10/14(金) 20:18
[1433]Re(1):王固盤の気持ちになることです。 とほほ 05/10/14(金) 22:35
[1854]Re(2):「南京の真実」のラーベ氏旧宅 中独共同で補修 とほほ 05/12/8(木) 19:20
[1287]地図範囲の確認を ピッポ 05/9/26(月) 22:27 [添付][添付]
[1362]2ch中国板南京スレでの人口論争 指環 05/10/8(土) 11:03
[1365]Re(1):2ch中国板南京スレでの人口論争 とほほ 05/10/8(土) 21:05
[1374]Re(1):2ch中国板南京スレでの人口論争 ゆう 05/10/9(日) 9:39
[1375]Re(2):2ch中国板南京スレでの人口論争 とほほ 05/10/9(日) 10:41
[1383]Re(3):2ch中国板南京スレでの人口論争 レビア 05/10/10(月) 18:58
[1394]Re(4):2ch中国板南京スレでの人口論争 とほほ 05/10/13(木) 19:55
[1402]Re(5):2ch中国板南京スレでの人口論争 レビア 05/10/14(金) 1:44
[1404]Re(6):2ch中国板南京スレでの人口論争 ピッポ 05/10/14(金) 8:54
[1384]Re(2):2ch中国板南京スレでの人口論争 パルミーロ 05/10/10(月) 20:35
[1386]Re(2):2ch中国板南京スレでの人口論争 指環 05/10/11(火) 0:48
[1401]「毒ガス」再論   トピずれ、御免! ゆう 05/10/13(木) 20:45
[1432]Re(1):「毒ガス」再論   トピずれ、御免! とほほ 05/10/14(金) 21:56
[1504]Re(1):「毒ガス」再論   トピずれ、御免! ピッポ 05/10/19(水) 11:11
[1793]板倉由明に見せてやりたい資料! 熊猫 05/11/22(火) 22:33 [添付][添付]

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[1220]南京の人口(ラーベ・11/12)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/19(月) 23:19 -

引用なし
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   十一月十二日
 見ず知らずのドイツの婦人から、ついさっき電話があった。
「もしもし、いますぐおたくの技師さんをよこしてちょうだい。うちのミシン、壊れちゃったのよ!」
「奥様、こちらはジーメンス電機です。シンガーミシンではありません」
「ええ、わかってます。シンガーなら、もう行ってみました。あの会社ったら、ほんとにいまいましいったらありゃしない。だからおたくに電話したんですよ。だってうちのは電気ミシンなんですもの」
 はあ、どうしたものだろう?ま、明日、うちの電話技師の宋さんでもやることにしよう。いやあ、どうやらまた商売が繁盛してきそうだぞ!

 ミシンの婦人からまた電話があり。お宅の技師さん、なるべく午後にお願いしますね、だと。
80 hits

[1221]南京の人口(ラーベ11/15)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/19(月) 23:31 -

引用なし
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   十一月十五日
 政府は南京から撤退するつもりだ。私は交通部(運輸省)でそう確信した。執務室も廊下も旅行かばんと荷箱で足の踏み場もない。揚子江上流の長沙に移ることになっているのだ。それから鉄道部へ行った。そこのボーイからこっそり聞き出したのだが、ここも明日荷造りするらしい。
 ドイツ大使夫妻のところのお茶によばれ、シュペーマン将軍を紹介される。太原府から来たそうだ。クトゥー号は、まず女性と貴重品を漢口に運んでから、大使館の人間と残りのドイツ人を運ぶ予定になっているという。国民政府が逃げ出したら、大使館もぐずぐずしてはいられない。さもないと、敵対的な地域に残ってしまうことになる、というのがおおかたの意見だ。
77 hits

[1222]南京の人口(ラーベ日記検証・...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/20(火) 1:05 -

引用なし
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   ふーー、実際、歴史検証とは大変な作業ですな(笑)
否定論者のようにWEB上に自説に都合のよさそうな文節を資料を流し読みしながら見つけ出して1,2行書き出して○○はこういっている、等というトンデモを作り上げていくのは楽ですが科学的に検証するというのは読み下し矛盾点・整合点を解決し、しかもラーベの日記だけ検証したところで結論がでるはずもなく、、、、。

当掲示板常連投稿者諸氏の資料集作成作業ひとつをとって見てもその大変さは実際にやってみると骨身にしみてわかります、改めて皆さんに感謝したい思いです。

へげもんさんは大分お忙しそうですが進展具合はいかがでしょうか?私はもう飽きてきました(^^;(^^;
でもま、こういう歴史資料の電子化は決して無駄な作業ではないと思います、ボチボチと薦めていきましょう。

まあ、へげもんさんの注目した十二月六日の日記にある記述
『なぜ、金持ちを、約八十万人と言う恵まれた市民を逃がしたんだ?』
の80万と言う数字は実際ラーベ日記全体からすると非常に唐突ですよね、しかもこの記述は誰かに対して発した言説ではなく、中国民衆を一人でも多く避難させたいラーベに対して、「最後の一人まで戦え」と言う国民党軍の将校への怒りを日記に書き記した部分です。公言したとか誰かにそういったというものではないのでラーベにしてもそれほど意識しての発言ではないでしょう。
(ラーベの日記と言うのは家族に宛てたものと言う傾向が非常に強いのです。考えてもみてください、ラーベは1市民に過ぎません自分の日記が自分の死後、重要な歴史資料になるなどとは少なくともこの時点では思ってもいないことでしょう)

にしても、何ら根拠もなく80万と言う数字が発想されるわけはないです。なにか根拠があるはずです。ラーベ自身には人口調査をやる力も動機もないし市内の動向調査にしてもしかりです。公的・私的に関わらず、なんらかの機関がそれをやったという資料も確認されていません。この数字がどうしてラーベの発想に出てきたのか?を検証するのはおそらく日記だけでは不可能でしょう。(もっとも最後まで検証作業をやり遂げてみないとわかりませんが、へげもんさんの担当部分にそのヒントがあるかもしれませんし)

私が現時点で一つ考えられる検証方法としてのヒントが以前に渡辺さんが指摘された7月の時点でのラーベの南京人口の認識135万と言う数字です、これが一つのヒントでしょう。これはラーベが書き送ったヒトラーへの上申書の中にある数字でしてへげもんさんの担当部分です。この上申書が歴史家に「ラーベの日記は公文書的史料価値がある」と言わしめる由縁です。へげもんさんの論説に期待しましょう。

80万人という流失数は噂だとしてもちょっと考えにくいので、ラーベがこの数字を発想したのは135万から80万を引いた数字、55万人、つまり十二月六日時点での残留人口、この数字が何らかの作用でラーベの認識の中にあった、ということの方が考えやすいです。この55万人と言う数字は陥落時の人口数として笠原氏らが主張する数字にほぼ近いです。笠原氏らが何を根拠にこの数字を主張しているのか?が一つのヒントになるかもしれません。もう一度「南京事件、笠原」を読む必要がありそうです。

また、実は当掲示板常連の熊猫さんもはっきりとは言いませんが30万人ではない、と言う認識を、確証はないにしろある程度の根拠があって持っている、とわたしは思っているんです(笑)今回秋時雨さんのおかげでヨッパゲ熊猫さんがその極一端(ヒント)を披露しました(^^;
さっそく[#1071]で紹介してもらった『目撃者の南京事件』(三交社)を発注してまして明日かあさってには手元に入る予定で、これの検証もせねばなりません(^^;

基本的には[#1030]においてタラリさんがおっしゃるように
しかし、陥落後人口はまだしも正確であるものの、陥落前人口は殺害人口に関するいろいろな資料以上に資料の内容と精度が乏しいのであり、陥落前人口−陥落後人口で殺害人口を推計して、殺害人口に対する批判にしようとすること自体が無謀なのです。
と言う認識が正しいと思います。が、私が興味があるのは熊猫さんが隠し持っている「ある程度の根拠」なので何かを掴めるかもしれません。(^^;

ま、とりあえずラーベ日記の電子化作業を進めましょう、私は今日はもう勘弁、です(^^;
へげもんさんも頑張ってください。
71 hits

[1223]Re(1):南京の人口(ラーベ日記...
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 秋時雨  - 05/9/20(火) 1:17 -

引用なし
パスワード
   私の勘違いであればすまないのですが
とほほさん、私はへげもんさんではありません。

尚、私の南京市人口の見積もりは
南京防衛軍10余万を含めて50〜60万人です。

南京防衛軍の数についてもいずれ投稿したい所存です。
78 hits

[1224]Re(2):南京の人口(ラーベ日記...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/20(火) 1:25 -

引用なし
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   ▼秋時雨さん:
>私の勘違いであればすまないのですが
>とほほさん、私はへげもんさんではありません。

いえいえ、そうではなくて、秋時雨さんへのレスの中で、熊猫さんとはこの掲示板では随分長い付き合いですが、初めてご自身の人口論の根拠らしきものを披露したのです。それを言っているのです(^^ゞ
85 hits

[1226]Re(1):南京の人口(目撃者の南...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/21(水) 0:28 -

引用なし
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   ▼とほほ:
>さっそく[#1017]で紹介してもらった『目撃者の南京事件』(三交社)を発注してまして明日かあさってには手元に入る予定で、これの検証もせねばなりません(^^;

本日手元に届きましたので一通り目を通しました。著者の方の判断(解釈)にはかなり私は異論がありますが、中国側資料を詳細に掲載していますので大変参考になる図書だと思います。「虐殺数」や「南京人口」に関してこの資料群から熊猫さんが何を掴み取ったのかこれから検証するが楽しみです(^.^)

ただ、私が掲示板上でも「便衣兵の組織的抵抗の有無」について、確認はされていないものの全くこれがなかったとは考えにくい、として「誰か教えてくれないかなー」と思っていたのですが、しかしこの本の著者、滝谷二郎氏は明確に南京虐殺の要因として「南京における便衣戦(ゲリラ戦)」の存在を主張してます、しかし、その根拠となる中国軍医日記の資料から見受けられるのは氏が指摘しているようなゲリラ戦ではありませんし、また必ずしもこの軍医が言うような抵抗戦(日本軍兵士に多大な恐怖心を与えるようなゲリラ戦)があったかなかったかは疑わしいと思います。

私も日本軍兵士内に「便衣兵に対する恐怖心」が尋常ではないほどの形で存在していたと思いますしそれが南京虐殺をエスカレートさせている一因でもあるという分析には賛同ですが、その恐怖心は南京攻略戦ではなく上海戦からのものではないでしょうか。
上海戦における蒋介石軍の戦い方は、言ってみれば日露戦争203高地攻防戦における乃木馬鹿将軍と同じで味方の死骸で外堀内堀を埋めていくというような代物です。これを相手にしたロシア兵が恐怖したのと同様に日本兵の恐怖も強かったと思います、それに加えて、朝、目が覚めたら隣の戦友が首を切られて死んでいる、と言う便衣戦への恐怖・怒りは十分にあったと思います。

これと南京での抵抗戦を滝谷氏は混同しているように思えるのですね、なんにしてもこれからよくよくこの書籍を分析してから結論したいと思います。その前にラーベの日記の電子化です(^^;
今日はそっちはやーめた(笑)、、、(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
73 hits

[1229]南京の人口(ラーベ11/16)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/21(水) 23:46 -

引用なし
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   十一月十六日
 ここでがんばりぬこう。一日じゅう自分にそういいきかせていた。いま耳にしたのだが、蘇州では、まいもどってきた中国の敗残軍によって、ひどい略奪が行われたという。まったく、ため息が出る。それなのに中国人は、たとえ揚子江から砲撃されても、この町を守れるそ信じているのだ。
 
 それはそれとして、私にすがりついている中国人たちはいったいどうなるのだろう。韓がまた前借りを頼みにきた。青島に友人がいるので、済南経由で家族を避難させるつもりだったのだが、いま、むりだということがわかった。日本人の侵攻を防ぐため、済南の手前にある鉄道橋が中国人によって爆破されたのだ。ということは、日本軍はすでに黄河の手前か、そのほとりにいることになるこうなったら韓も家族を漢口にやるしかないだろう。彼はただ、いっしょに行ってくれる知り合いの家族を待っている。まにあうといいのだが。
 
 いまさら商売に精を出したところではじまらない。商談の相手もいない。世間では荷造りの真っ最中だ。かくいう私も!日記はもうかばんにつめた。今度は背広だ。おつぎは銀器。いやはや、すごい音がする!それからそのへんにあったものを手当たり次第放りこんだ。これから送り先を貼りつける。現金を持っているほうがいいといわれたので、金をおろしてこよう。どっちみち銀行も閉めたがっている。
83 hits

[1230]南京の人口(ラーベ11/17)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/22(木) 0:08 -

引用なし
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   十一月十七日
 メインストリートは一晩中騒々しかった。乗用車、トラック、なんと戦車まで。どれもがのろのろ通っていった。政府の大がかりな移転が始まったのだ。国民政府主席の林森氏はすでに発ったという話だ。韓の家族のことが心配だ。早くしなくては・・・・・・。
 
 荷物をうずたかく積んだ力車が何百となく、下関へ向かっている。まだいくつか運行されている汽船に乗るつもりなのだ。それにしても新たに徴集された新兵、かれらはなんというひどい格好をしているのだろう。程度の差こそあれ、みな、ぼろをまとって、荷物を背負い、さびついた猟銃をかついでいる。
 
 今聞いたのだが、蘇州付近で張学良の指揮下のおよそ五千人の兵士たちが蒋介石に対する服従を拒んだのだそうだ。それでようやく、なぜ日本軍があんなにやすやすと侵攻できたのかわかった。なんでも、蒋介石委員長みずから蘇州に赴き、精鋭部隊に命じて反抗的な一団から武器を取り上げさせたという。委員長も楽ではない。その精力に脱帽!
 
 その結果蘇州の前線部隊は再び踏みとどまったとの話だ。とはいっても「ヒンデンブルグ・ライン」は、日本軍が迂回してしまったために失われてしまったが。そして、おそらく、それとともにファルケンハウゼン将軍が練り上げたみごとな防衛計画も。
#とほほ注:【ヒンデンブルグ・ライン】第一次世界大戦の際のヒンデンブルグ将軍による包囲作戦にあやかったもの。絶対防衛線の意。[南京の真実 40P]

75 hits

[1231]Re(2):目撃者の南京事件:問題...
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 渡辺  - 05/9/22(木) 0:14 -

引用なし
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   ▼とほほさん:
>▼とほほ:
>>さっそく[#1017]で紹介してもらった『目撃者の南京事件』(三交社)を発注してまして明日かあさってには手元に入る予定で、これの検証もせねばなりません(^^;
>
>本日手元に届きましたので一通り目を通しました。著者の方の判断(解釈)にはかなり私は異論がありますが、中国側資料を詳細に掲載していますので大変参考になる図書だと思います。「虐殺数」や「南京人口」に関してこの資料群から熊猫さんが何を掴み取ったのかこれから検証するが楽しみです(^.^)

 水をさすようで申し訳ないですが、この本は、かなりマギーの手紙の内容を割愛しています。特に、文章を勝手に切りつめているところが困った本です。『南京の真実』ほどではないですが、英文については、"いいかげん訳"でもあります。以前、どこかに投稿したことがありますが、これは発電所の職員殺害についての部分を読んで気が付きました。 要所では、Zhang Kaiyan,"Eyewitnesses to Massacre" の該当部分を確認することをお勧めします。
77 hits

[1232]Re(3):目撃者の南京事件:問題...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/22(木) 13:54 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
> 特に、文章を勝手に切りつめているところが困った本です。『南京の真実』ほどではないですが、英文については、"いいかげん訳"でもあります。

そ、そんなに『南京の真実』ってひどいのですか?(^^;
では、私がこれを根拠に間違った認識をしてしまったときにはどなたか指摘してください、お願いしますm(__)m
なにせ私は英語がからっきしダメで中学・高校と一回も追試を受けなかったことがない、と言う代物です(^^;特に高校の卒試なんてのは4回くらい追試をやって、私は私で「落第させられるものなら、させてみろ」と開き直っていたし、先生も最後の追試の問題は「中学1年レベル」まで落としていたと思います(笑)

『目撃者の南京事件』はそれ以前に著者の解釈法というか事実認識に問題がありそうです(^^;
巻末の関係資料一覧から察するに歴史認識関係はそれらからの受け売りで中立を気取っているだけのような、、、。せもそれでも、資料を根拠に読み下せば下すほど日本の犯した戦争犯罪に対する怒りは正常な神経の持ち主である事には代わりません。もう少し自らの取材不足だと思いますね、渡辺さんの取材力の方がよっぽどすごい、著者さんは一応ジャーナリストを看板に掲げているプロなんだから少しは渡辺さんを見習えと思います。
75 hits

[1233]Re(4):目撃者の南京事件:問題...
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 ピッポ E-MAIL  - 05/9/22(木) 18:48 -

引用なし
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   ▼とほほさん:
>そ、そんなに『南京の真実』ってひどいのですか?(^^;

誤訳や解釈の間違いがどのくらいあるかはわかりませんが、資料的価値は殆どありません。わたしも、「マギー日記」やマギーフィルムのことが詳しくかかれているのではないかと、購入してがっくりしました。

自分の文章を読ませるために、マギーの日記をつまみ食いしている。
この人、テレビの構成作家でしたっけ?

原本を手に入れて、読めない英語を読まなくてはならないのかなあ?
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[1234]Re(5):目撃者の南京事件:問題...
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 渡辺  - 05/9/22(木) 23:23 -

引用なし
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   ▼ピッポさん:
>▼とほほさん:
>>そ、そんなに『南京の真実』ってひどいのですか?(^^;

 いまさら、何をおっしゃる(^^;
 共通の資料として、無理をして引用していますが、ここぞというところが使い物になりません。いろいろな独語レベルの学生が、ゼミかなんかで翻訳したものを集めたという代物でしょう。

>誤訳や解釈の間違いがどのくらいあるかはわかりませんが、資料的価値は殆どありません。わたしも、「マギー日記」やマギーフィルムのことが詳しくかかれているのではないかと、購入してがっくりしました。

 みなさん、それぞれがっくりしておられるようです。抜粋に変な解説をつけるより、翻訳をそのまま掲載したほうが何倍もよかったのにね。

 で、以前の投稿を調べてみましたら、この本があぶないと気が付いたのは 12月22日の発電所の件について英文と翻訳を比較したときでした。そのときの試訳を(ちょっと変えたいとこがありますが、ここはがまんして)、そのまま掲載しますので内容を比較してください。原文を添えておきますので、ご不審の場合は原文をご覧ください。
 ちなみに、シークというのはターバンを巻いたインド人です。上海や英国の企業で働いていました。
 それから、今日気が付いたのですが、「貿易会社」という訳になっている部分ですが、すぐ後のp.62では、これが「和記公司」であることを著者は知っているのですね。なのに、なぜ「国際輸出会社」でもなく、単に「貿易会社」と訳出されているのか不思議です。で、よく考えてみると、翻訳者が分からない。どこかに、誰が翻訳したか書いてありましったっけ?滝谷氏が翻訳したのではないので、こういう ちぐはぐが生じたのではないのかな。

 あっ、今、また気が付いたのですが、ダストカバーのデザインに 3月19日の日記の一部を使っているんですが、「囚人は見つけだされ次第すぐ殺され」って、なんだ、なんだ。「囚人」(prisoner)って、日本語では「捕虜」っていうんだぞ。しかも、19日の日記(pp.39-42)の肝心の部分、つまり前日に下関へ行ったときのことが完全に本文では割愛されています。焼かれた遺体の山を見たという個所もない。["Eyewitnesses To Massacre" pp.171-175、下関の件は pp.172-173]

(12月22日付)
マギーの妻への手紙
-----
谷滝二郎『目撃者の南京事件 発見されたマギー牧師の日記』(三交社、1992年)pp.60-61

(一部省略)
数日前、日本の官吏と技師とがやってきて、委員会に電気のことがわかる中国人を世話して欲しいと言ってきたので委員長のラーベ氏は五四名の中国人を世話したばかりです。彼らは陥落まで発電所を守った者たちで、日本軍に世話したのち貿易会社に避難していたと聞いていましたが、昨日の話では五四名のうち四三名が銃殺されたということです。貿易会社の警備員が、生き残った一一名は以前ここで働いていたと証言したからです。しかし、以前発電所で働いていた四三名は発電所が政府機関だったというだけで、政府の役人は皆殺すべきだという理由で殺されたのです。発電所が政府機関だったというのは間違いです。
-----

-----
"Eyewitnesses To Massacre"p.179 渡辺試訳

何日か前に日本の官吏が、工兵隊将校を伴って国際委員会に来て、電気に詳しい労働者を探してほしいと頼んだので、ラーベ氏や他の人たちが54人の人たちを探した。
その人たちは電気の仕事を始めて国際輸出会社(和記洋行)に住んでいた。
兵士がその54人のうちの43人を撃ったのは昨日だと思う。
残りの11人が殺されなかった理由は、輸出会社のシーク教徒の警備員が彼らを知っており、以前そこで働いていたと言ったからだ。
他の43人を殺した弁解は、電灯廠が政府関係であり、それ故、彼らは政府職員であり殺されなければならない!、ということであった。
実際のところ、電灯廠はすべてが政府に所有されていたわけではないが、それは、すこしの違いにもならなかった。

<原文>
Several days ago Japanese officials with an engineering officer came to our Committee
asking us to find them workmen familiar with the electric light works, so Mr.
Rabe and others did find 54 men. These men began working in the electric light
works and living at the International Export Co. I think it was yesterday that
soldiers shot forty-three of the fifty-four workmen. The only reason why they
did not kill the remaining 11 was that the Sikh watchman at the Export Co.
recognized them and said they formerly worked there. Their excuse for killing
the others was that the electric light Co. was a government concern and there-
fore these men were government employees and should be killed! As a matter
of fact the company was not wholly owned by the government but that makes
not the slightest difference.
["Eyewitnesses To Massacre" p.179]
-----
91 hits

[1235]Re(3):南京の人口
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 秋時雨  - 05/9/23(金) 1:28 -

引用なし
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   ▼秋時雨さん:
>>エビデンスは『目撃者の南京事件』(三交社)を読んでいただければよろしいかと思います。
>
>お手数かけて申し訳ないのですが、該当箇所らしき項数を教えていただければ。

無理を言って申し訳ありませんでした。
中古ですが取り寄せて読了しました。
私的ですが、凡その検討はつきました。
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[1236]Re(6):目撃者の南京事件:問題...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/23(金) 15:32 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
> で、以前の投稿を調べてみましたら、この本があぶないと気が付いたのは 12月22日の発電所の件について英文と翻訳を比較したときでした。そのときの試訳を(ちょっと変えたいとこがありますが、ここはがまんして)、そのまま掲載しますので内容を比較してください。原文を添えておきますので、ご不審の場合は原文をご覧ください。

なーるほど、これは誤訳と言うより意図的に書き換えてますね(^^;
当時中国の電力機関が政府の管轄下にあったことは「南京の真実」からも読み取れます。「南京の真実」にしてもラーベを聖人化しようとしているのはわりと見え見えで、がしかしこれはそれがないと家族が出版を許さなかったろう、との同情的余地がありその程度の誤訳が「南京の真実」にはあるのだろうなと思ってました。

でも「南京の真実」の中にもラーベの反ユダヤ主義、ユダヤ偏見差別意識は垣間見れるのですよね。大体国粋主義者であることには変わりがないし(^^;
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[1237]南京の人口(ラーベ11/18)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/23(金) 16:41 -

引用なし
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   十一月十八日
 今日は、『中華新聞』の南京版も出なかった。印刷工が逃げ出したのだろう。力車や荷馬車、乗用車、トラックが昼夜となく町から出ていく。どれもこれもうずたかく荷物を積んでいる。大半は揚子江へ向かう。船で漢口やその先へ避難するからだ。時を同じくして、北部から新米兵の隊列があとからあとからやってきた。どうやら、あくまでも防衛する覚悟らしい。兵士は、ぎょっとするほどみすぼらしい身なりだ。みな裸足で、黙々と行進してくる。果てしなく続く疲れ切った人々の無言の行列。
 
 ついこの間ドーラは、北京で娘のグレーテルとヴィリ夫婦の荷物をまとめた。きのう、そのときのドーラの気持ちがよくわかった。クトゥー号に積むものを選びだすため、部屋から部屋へと歩きまわって、自分がどんなにこれらの品に愛着を抱いているかということに、はじめて気がついたのだ。
 
 トランクのそばに置いてあるものを全部下におろさなければならない。それから真夜中過ぎまで荷造りをした。今朝十時にまず六個詰め終わり、二台の馬車で港へ運んでもらうことになった。一個につき五ドル。オフィス・ボーイのトウ(とほほ注:人偏に冬のような字)がついていった。十一時に中山埠頭からのランチでクトゥー号に積み込まれることになっている。
 
 午後、ドイツのクンスト&アルバース社のジーゲルさんが貨物自動車でやってきた。旅行かばんを取りに来てくれたのだ。残りの三個のほか、リルツ先生のも五つ。彼が転勤になったので、私のところで預かっていた分だ。
 
 夕方七時になってもボーイのトウがまだ帰らないので、私は下関にいってみた。午前十一時に来るはずだったランチがようやく到着するところだった。荷物を積み込むとき、上を下への大さわぎになった。ボーイたちがわれ先にと自分の主人の荷物を積もうとするからだ。荷物やボーイが河におちては大変だ。私は「待て!」といいながら、彼らの間をかけずり回った。するとどうだ。一人のボーイがこういいながらわたしにつめよったではないか。
 
 「どいてください!ここであなたなんかに指図されるいわれはありませんよ!わたしは大使閣下の絨毯を運んでるんですからね。それがまずいちばん先だ!」
 
 そいつのおしゃべりはそこで終った。問答無用。私が一喝したからだ。
 
 埠頭に集められた六百個の荷物は、その大部分が二十時につつがなくランチに積まれた。ざんざん雨がふっている。二十分後、真っ暗ななかで、赤ちゃんを抱えた女性と荷物をようやくのせることができた。だれもが口々に悪態をついた。濡れネズミになり、へとへとになって家へ帰ったのは二十一時だった。それからまた真夜中まで、ひたすら荷造りを続け、そのあともういちどつめなおし、トランクはどれもはちきれそうになった。
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[1238]南京の人口(ラーベ11/19)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/23(金) 21:02 -

引用なし
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   十一月十九日
 雨は降り続き、荷造りも続く。帳簿をしめようと思うのだが、こう用事が多くてはとてもそこまで手が回らない。韓はかなりの金額を集金してきた。私は社の金をほとんど全額、それから自分の金も二千ドル漢口へ振り込んだ。従業員には十一月分の給料を払った。これで、店がまだ開いているうちに食料品が買えるだろう。あと石炭一トンに石油を四缶貯蔵できる。いまのところそれで精いっぱいだ。使用人たちは、おびえきった目をしておろおろいている。ついに私もクトゥー号で逃げ出すと思っているのだ。どんなことがあってもここを動かないから、と言い聞かせると、ようやくみなほっとした顔をした。
 
 国際委員会が発足した。主要メンバーは鼓楼病院のアメリカ人医師、それから金陵大学の教授たち。全員宣教師だ。難民区を作ろうというのがその目的だ。つまり、城壁のなか、あるいは外に中立地域をつくり、万が一砲撃されたとき、非戦闘員の避難所にしようというのである。いっしょにやらないかといわれた。私がここに残るというのはすでに噂になっていたのだ。私は承諾し、スマイス教授の家で開かれた夕食会で、アメリカ人の参加者全員に紹介された。いまのところ、ドイツ大使館員はまだ三人残っている。ヒュルター、ローゼン、シャルフェンベルグのメンバーだ。なぜローゼンが残されたのだろう。あの人が自分から希望するはずがない。ちょうど大使が留守だったので、この命令を取り消すようとりはからってもらえないかと、婦人に頼んだところ、できる限り努力するとの返事だった。
 
 ローゼンは、心ならずも残されたのだ。そういう人が相手ではどうしようもない。ローゼンは私が委員会に参加することを知らないし、また知る必要もない。カルヴィッツ社のメルヒオールが、やはりいっしょに非難したらどうかといってきた。せっかくだが、断るしかない。
 
 なにも私はわけもわからず飛びこもうというのではない。覚悟のうえだ。どうか許してくれ、ドーラ。こうするほかないんだ!医者のヒルシュベルグ先生一家とシュックマンさんの奥さんもまだいる。テキサス石油のハンソンさんも。何も私だけが危険に身をさらそうとしているわけではないのだ。うちの韓は私と運命を共にするといった。ぜったいそういうだろうと思っていた。けなげなやつだ!
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[1239]南京の人口(ラーベ11/20)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/23(金) 21:06 -

引用なし
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   十一月二十日
 十八時に号外が出た。中国の新聞で、国民政府が重慶に移るといっている。南京のラジオも同じことを伝えた。それから、南京は死守されるそうだとも。
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[1240]Re(7):『南京の真実』:ユダヤ...
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 渡辺  - 05/9/23(金) 21:35 -

引用なし
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   とほほさん:>
>でも「南京の真実」の中にもラーベの反ユダヤ主義、ユダヤ偏見差別意識は垣間見れるのですよね。大体国粋主義者であることには変わりがないし(^^;

 もしや、とほほさんも『南京の真実』の犠牲者...例えば38頁とか。
 『週刊金曜日』1997.12.51 No.198 pp.26-27 梶村太一郎「ゆがめられたラーベの人物像 『南京の真実』は「真実のラーベ」を伝えない」をお読みください。単なる誤訳では清まされない、ひどい話です。翻訳者となっている某女史に会う機会があったら、金返せといってやりましょう。
120 hits

[1241]Re(8):『南京の真実』:ユダヤ...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/23(金) 22:05 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
> もしや、とほほさんも『南京の真実』の犠牲者...例えば38頁とか。

ありゃ(^^;
やばいな、そうです。38P。
他にも、ローゼンへの同情を示した箇所などでも、文意から読み取れるのは、ローゼンが出世できない事への同情ではなく、祖母がユダヤ人であることへの同情のように見受けられますね。大体、そうした感覚を持つのは編者エルヴィン・ヴィッケルトの解説にある『ラーベが生きていたら、現代ではもはや理解してもらえないと考え、削ったと思われる部分もあえて残した。時代的背景を知る気持ちがあれば、そのためにかれに対する共感が薄れる事はない』と言う一文の影響は強いと思います。

私のナチス党に対する印象は少し一般の人とは異なると思います。ご存知のようにカトリック教徒だからです。ナチス党員には敬虔なカトリック教徒も大ぜいいました、中には教皇を拳銃で脅して神父になった人物もいます(^^;
ドイツ軍に日本軍的な全体主義をイメージするのは間違っていると思います。それに、反ユダヤ主義と言うのはナチスの専売特許ではありません。それでもファシズムに陥った権力の恐ろしさを私は恐怖するのです。

> 『週刊金曜日』1997.12.51 No.198 pp.26-27 梶村太一郎「ゆがめられたラーベの人物像 『南京の真実』は「真実のラーベ」を伝えない」をお読みください。単なる誤訳では清まされない、ひどい話です。翻訳者となっている某女史に会う機会があったら、金返せといってやりましょう。

あちゃー(^^;
梶村氏が相手ですか(^^;(^^;
こういう宗教的問題では結構対立するんですよね、ナチスに対する見解もどうなのかなーーーー???正直ルドルフ・ヘスも家庭ではよき父であり夫であり、任務を忠実に果たす人間です。
とにかく週金を入手して読んで見ます。とにかくドイツの徹底したナチス批判の中でドイツ在住の梶村さんがラーベをどのように評価しているのか?・・・・。
119 hits

[1242]Re(9):『南京の真実』:ユダヤ...
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 渡辺  - 05/9/24(土) 1:05 -

引用なし
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   >> 『週刊金曜日』1997.12.51 No.198 pp.26-27 梶村太一郎「ゆがめられたラーベの人物像 『南京の真実』は「真実のラーベ」を伝えない」をお読みください。単なる誤訳では清まされない、ひどい話です。翻訳者となっている某女史に会う機会があったら、金返せといってやりましょう。

訂正:
誤:『週刊金曜日』1997.12.51 No.198 pp.26-27
正:『週刊金曜日』1997.12.5 No.198 pp.26-27

とほほさん:>
>梶村氏が相手ですか(^^;(^^;
>こういう宗教的問題では...

 えーと、宗教問題ではなく、技術的問題です。
 38頁、梶村訳:
「この会社の 表向きはドイツ人の運転手たちは、実は定職を失っているユダヤ人で、運転が下手なほど金儲けは上手だ。運賃は一人七十五ドル。大使館はこの不快な行いをした運転手ひとりから、ユダヤ人には使用権がないハーケンクロイツ旗をとりあげてしまうつもりだ。(原注7)」
 ここで、問題のひとつは、まず「運転手たち」に「やつら」という代名詞をあてていること、次に、文脈を理解するうえで必要な中国在住ユダヤ人の共和国旗使用に関する「原注7」(かなり長め)を削除し、かつ、その主旨を無視して、文を二つに分け、旗をとりあげるのがラーベの意志かのような訳になっていることです。
126 hits

[1243]Re(3):南京の人口(ラーベ日記...
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 秋時雨  - 05/9/24(土) 3:44 -

引用なし
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   逆転東京裁判のスレッドを一通り読みました。
なるほど、とほほさんが私をへげもんさんと考えられた理由が少し分かりました。

当初、南京事件の科学的な論考を主張したへげもんさんが
後ほどの議論過程の材料に
チベットの虐殺や新彊ウイグル地区の弾圧を持ち出されたのは
実に非科学的な態度でした。

へげもんさんには南京事件における考証に匹敵するくらいの質や量を上回る
チベット虐殺やウイグル地区の弾圧を科学的に考証していただきたいものです。

http://t-t-japan.com/bbs2/c-board.cgi?cmd=one;no=1158;id=sikousakugo#1158
> ただ、虐殺の問題は被害者数ではなく、国や軍の命令だったかどうかの方が重要だと思います。私が見た限りの資料では、虐殺は軍上層部からの命令ではなく、暴走する部下を上層部が抑えられなかったための悲劇と考えられます。
 その場合も、軍上層部や国家の責任は問われることになるでしょうが。


事件の本質を捉え損なっておられますね。被害者数の問題でも、国や軍の命令の問題でもなく
兵士や軍を率いる指揮官を虐殺行為に駆り立てた原因はなにかを究明することが
科学的な行為といえるでしょう。
96 hits

[1263]南京の人口(ラーベ11/28)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/25(日) 14:11 -

引用なし
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   十一月二十八日
 昨日、蒋介石と話し合った結果についてのローゼンの報告。
「防衛は、この町の外側だけか、それとも内側でも戦うのか」という質問に対して、「われわれは両方の場合にそなえている」という答えが返ってきた。
 次に、「もしも最悪の事態になった場合、だれが秩序を守るのか、つまりだれが行政官として残り、警察力を行使して暴徒が不法行為を行わないようにするのか」という質問に対する蒋介石もしくは唐の返事は「そのときは日本人がすればよい」というものだった。
 言いかえれば、役人はだれひとりここには残らないということだ。何十万もの国民のために、だれも身をささげないとは・・・・・・。さすが、賢明なお考えだ!
 
 神よ、ヒトラー総統さえ力をお貸しくだされば!本格的な攻撃が始まったら、どんなに悲惨なことになるだろうか。想像もつかない。
 
 ローゼンからこんなことも聞いた。総統に電報をうったドイツ人はいったいだれだと、トラウトマン大使が問い合わせてきたという。大使はもうローゼンからの手紙を受け取った。今日の午後、ラジオでは、安全区に関して何もいってなかった。
 
 
 十五時。スマイスの家で行われる会議のため、シュペアリングが迎えにきた。
 この会議で、フィッチを正式に役員に、抗立武を中国側の顧問に任命することになっていた。日本から返事をもらうまでは、これ以上動けないということで意見が一致した。
 
 ミルズがいった。客観的にみて、南京の防衛など馬鹿げている。それより穏やかに明渡した方がよいのではないか。できるだけ早いうちに中国の最高権力者である蒋介石と唐将軍にそのことを伝えるべきではなかろうか。だが抗立武の意見はちがう。今はその時期ではないというのだ。結局日本政府から承認されるまで待とうということになった。
 
 十六時半に散会。あまり成果はなかった。なにもかも中途半端だからだ。十八時にイギリス文化会館で会議。郵便局長の李奇氏は、郵便局が正式に閉鎖されることになったと伝えた。けれどもポストの郵便物は時々回収されるので、手紙を投函することはできるという。リッチー氏は少し興奮しているようだった。彼の部下は大勢いてこれまでよく働いてきたが、そっくりいなくなってしまうのだ。
 
 人々の話では、日本軍は蕪湖より六十キロ離れたところにきていて、三日後にはこちらに着くという。だがそれはおかしい。そんなことは不可能だと思う。
 
 
 会議で、中国語で印刷された大きな紙をもらった。中国兵に襲われないよう、ドアに貼れというのだ。今日、ドイツ人顧問の家が兵士に押し入られたそうだ。もっともこれはすぐに解決した。
 
 寧海路五号の新居に、今日、表札とドイツ国旗を取り付けてもらった。ここは表向きだけ住んでいることにするつもりだ。うちの庭ではいま、三番目の防空壕作りが急ピッチで進んでいる。
 
 二番目のほうは、あきらめざるをえなくなった。水浸しになってしまったからだ。警察庁長王固盤は、南京には中国人がまだ二十万人住んでいるとくりかえした。ここにとどまるかねと尋ねると、予想通りの答えが返ってきた。「できるだけ長く」
 
 つまり、ずらかるということだな!
83 hits

[1265]南京の人口(ラーベ11/29)
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/25(日) 19:13 -

引用なし
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   十一月二十九日
 シュペアリングから電話。王固盤が辞任し、後任が指名されたとのこと。
 スマイスは、「こんどの警察庁長は、警察といっしょに逃げ出すようなことはないだろう」と言っている。もしそうだとしたらこれは初めてのいいニュースになるだろう。十六時に会議。たとえ日本が承認しなくても、なんらかの手を打たなければ。
 
 ローゼンから電話。日本人は安全区に関する提案に応ずるかどうかまだ検討中だといってきたという。もしかしたら祖国ドイツからなにか働きかけがあったのではないどろうか。それにしても唐生智がしたような発言(「南京を死守する」云々)は、迷惑千万だ。司令官というものはそういうものかもしれないが、やつはとかく大見得を切りたがる。まともに防衛できもしないくせに、よくもそんな口がきけたもんだ。われわれはこの揚子江のデルタ地帯で文字通りの袋の鼠だというのに。
 
 持ち物を整理していたらたまたま総統の写真が出てきた。ヒトラーユーゲントのリーダー、バルドゥア・フォン・シラッハの詩が添えられている。
総統のかくも偉大なるところ、それは、
われらが総統にして
あまたの民の英雄たること。
また、彼その人。
素直にして堅固、かつ素朴、
彼のなかにわれらが世界の源あり。
その魂ははるか天空へと達しながら、
なお人としてとどまられた。
君やわれとひとしき人として。
 これを読んでふたたび勇気がでた。ヒトラー総統はきっと力になってくださる。私はあきらめない。「君やわれとひとしき素朴で飾らない人」であるあの方は、自国民だけでなく、中国の民の苦しみにも深く心を痛めてくださるにちがいない。ヒトラーの一言が、彼の言葉だけが、日本政府のこの上ない大きな影響力をもつこと、安全区の設置に有利になることを疑う者は、我々ドイツ人はもとより、ほかの外国人のなかにもいない。総統は必ずやそのお言葉を発してくださるだろう!

 十八時。イギリス文化会館で定例会。そのとき、市長が国際委員会の発足を正式に発表した。私はいった。我々はすべての大使館から道義的な理由によって支持されており、アメリカ大使館を通じて上海の日本大使にすでに電報を二本打った。そして個人的にヒトラー総統およびクリーベル総領事にも打電した、と。「ただ、総統からの回答は期待できないと思います。この種のきわめて微妙な外交問題は、おそらく他の方法で処理されると思われるからです。ですが、その一方で、私には総統が援助を拒否されるはずはないという確信があります。あともう二、三日待っていただきたい。なぜなら、日本が承諾を得ることについて、まだ諦めたわけではないからです」
 
 蒋介石は委員会に十万ドルの寄付を申し出た。私はカルロヴィッツ社のクレーガーを財務委員として推薦した。これは承認され、クレーガーは快く引き受けてくれた。また、例の家(寧海路五号)に住んでもらえないかと頼んだところ、これも承知してくれた。
 ドイツ国旗を掲げているのに、内政部を警備している兵士にトラックが没収されてしまった。唐の代理である龍上校(大佐)に電話して返してもらったときには、夜の十一時になっていた。
76 hits

[1266]Re(10):『南京の真実』:ユダ...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/25(日) 19:29 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
>「この会社の 表向きはドイツ人の運転手たちは、実は定職を失っているユダヤ人で、運転が下手なほど金儲けは上手だ。運賃は一人七十五ドル。大使館はこの不快な行いをした運転手ひとりから、ユダヤ人には使用権がないハーケンクロイツ旗をとりあげてしまうつもりだ。(原注7)」
> ここで、問題のひとつは、まず「運転手たち」に「やつら」という代名詞をあてていること、次に、文脈を理解するうえで必要な中国在住ユダヤ人の共和国旗使用に関する「原注7」(かなり長め)を削除し、かつ、その主旨を無視して、文を二つに分け、旗をとりあげるのがラーベの意志かのような訳になっていることです。

なるほど、そう言うことですね。しかし私がナチスに偏見があるのかな?(笑)
梶村訳でもラーベのユダヤ偏見を感じてしまう(^^;
以下のように置き換えてみたらわかりやすくないでしょうか?
「この会社の 表向きは日本人の運転手たちは、実は定職を失っている朝鮮人で、運転が下手なほど金儲けは上手だ。運賃は一人七十五ドル。大使館はこの不快な行いをした運転手ひとりから、朝鮮人には使用権がないハーケンクロイツ旗をとりあげてしまうつもりだ。(原注7)」

132 hits

[1276]Re(8):『南京の真実』:ユダヤ...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/26(月) 11:50 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
> 『週刊金曜日』1997.12.51 No.198 pp.26-27 梶村太一郎「ゆがめられたラーベの人物像 『南京の真実』は「真実のラーベ」を伝えない」をお読みください。

あたた、その号は品切れだそうです(^^;
コピーサービスというのがあるそうなので、それに申し込んでみます。
128 hits

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