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私は、今朝はやけに早起きだった、朝5時前である。
テレビをつけると、日テレニュースの女子アナが「今日は、中国人民が我々日本人に対して忘れえぬ思いのある事件のあった日です。私たち日本人も重く受け止めねば成りません」てなことをめずらしくも殊勝におっしゃるのできょとんとした。 え、今日って13日?南京陥落の事?ふーーん?南京事件報道を日本のテレビがやるの?しかも今日?
当然私はテレビに釘付けになる(^^ゞ。 さて、番組を見ると女子アナのけなげな文言などどこ行く風、いつも通りの「触らぬ神にたたりなし」報道であった(^^;。
「長期にわたる戦争により、日本国民は疲弊していた。そこに盧溝橋事件が勃発」から番組が始まるのを私は聴いて、「何を言っとるの?」といきなり憤慨である(笑) 盧溝橋勃発後の日本民衆の戦争志気の高さをどう捕らえたらこげな報道ができるのだろうか? 「長期にわたる戦争」って?(^^; 盧溝橋の事件のとき日本はどこと戦争していたのでしょうか?「戦争はしない、戦争ではない」と言い張っていたのはどこの国なのでしょうか?大体盧溝橋事件からエスカレートしてそれを口実に武力侵攻した日本軍の2次上海事件は「暴支膺懲声明(横暴な中国をやっつける)」であって「戦争ではない」と大日本帝国政府明言しているのである。しかも日本国民は、この声明に対して圧倒的に賛同支援したのだ。
なぜあろう?中国人なんか、朝鮮人なんか、と言う侮蔑意識があからさまにその時代にあったからに他ならない、なぜなら中国と戦争する理由が(侵略目的以外には)ないのだから、、、。日本が中国に侵略をしていて、それを「いやだ」と言っていたのが国民党や共産党であって、「俺様に、いやだ、と言うなんて生意気だからやっつける」と言うのが暴支膺懲声明である。 「中国さえやっつければ、極東アジアの覇権は獲れた、そうしたら生活が楽になる。と言う軍事国家独特の圧制からの開放感と近隣諸国への侮蔑感から日本民衆は軍部の暴支膺懲声明を支援したのである。
さて、この盧溝橋から暴支膺懲にいたるまで日本国民の置かれた立場と現在の対北朝鮮外交における現代日本人民の立場はまるで瓜二つである。
ここに来てますます国際社会から孤立の度合いを深め、北朝鮮からも諸外国からも全く相手にされなくなっている日本政府の様子を北朝鮮の非道だけを煽りたて報道する日本マスコミは南京事件当時日本民衆を狂人へと追い込んだマスコミ連中となんら代わりがない。 拉致問題を本気で解決する気があるのであれば、どのように解決しようと言うのだろうか?国際社会の圧力で北朝鮮がまいっている?どこがまいっているのよ?(笑) 日本政府って金正日の手のひらの上で泳がされているのよ、なぜそうなってしまうのか100年もまえからそうだったように日本外交には全く誠実さがないの。拉致問題解決には段階的な対応が必要な事くらいは世界中の国家がわかっている、それがわからない馬鹿が日本なのだ。
まず、第一段階として必要なのが「拉致被害者の安全の確保」次が「救出」そして次が「責任の追及」である。 三番目の「責任の追及」をいきなりやってしまったら「拉致被害者の安全の確保」「救出」が著しく危険な状態になる事をわかろうともしない。
まあ、しょっぱながこれであるからそれ以降はテレビを消そうかとも思ったが、起きぬけのボーっとした頭で眺めていた。番組のナレータの言葉など片耳で聞きながら当時のフィルムに見入っていた、南京陥落時の南京市内の様子を撮影した映像だ。南京市民が逃げ惑う様子や日本兵が城壁に取り付く様子などが写っている、特に南京空爆の映像はすさまざしい。なぜ、これらの映像を見て以下のようにしか報道できないのであろうか?
「その際に、多くの中国市民が犠牲に成りました」だと。「南京虐殺」と言う言葉など一言も出てはこない。 【虐殺】したのだよ。戦闘、戦争の巻き添えになって死んだのではない。殺されたのだよ、虐殺されたのだよ。何万人と言う女性子供を含む一般市民をそれと知りながら抵抗もしていないのに、むしろ歓迎の旗を掲げた市民さえ、薄ら笑いを浮かべながら虐殺して行ったのだよ日本軍は、、、。
せめて最初の日テレ女子アナの言葉は、お上に逆らえない女子アナの、お上が繰り広げるインチキプロバガンダへの精一杯の抵抗であったと考えるとまだ救われる。
今日は12月13日、南京陥落の日、これ以降の日本軍の占領後6週間の間だけでも無抵抗であり無辜である数十万の中国軍民を虐殺した、その地獄絵図が始まった日である。
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