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…というより、ものすごく常識的な見方にしてみる。
身近に、大学で中国近現代史(中華民国)専攻した友人がおるのですが、 こいつが、南京虐殺に関してはほとんど興味を示しておりません。 もちろん、「なかった」などとバカなことを言ってるのではなくて、 あくまで 「南京虐殺は『局地戦』の一つに過ぎない」 という認識。 そんな小さな話にこだわるのも、論争するのもバカバカしい。 むしろ、日中戦争全体を歴史的視点で見る妨げになる。とのこと。
自分の研究に没頭してて、表に出る気は全くないようなのですが、 まぁそいつのスタンスや論争しないことの是非はさて置くとして。
考えてみれば、日中戦争は期間8年。範囲は中国全土に及ぶわけで その中での南京戦は日中戦争初期の首都殲滅戦に過ぎません。 時間的にも空間的にも位置付け的にも、南京戦は日中戦争の中の極僅か。 犠牲者数にしても、第二次大戦中、少なくとも10.000.000人以上の 中国軍民が殺害されているわけで、仮に南京虐殺300.000人としても。 全体からの割合からすれば、せいぜい3%以下に過ぎません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/åäºå¹´æ¦äº#.E7.B5.90.E6.9E.9C.E3.83.BB.E7.8A.A0.E7.89.B2 *一応、「2千万人以上」とする説もあり。
いっそのこと、学説における南京虐殺の犠牲者数の違いは、 日中戦争において、ただでさえ僅かな部分を切り取っただけの南京虐殺を 「より小さく切り取るか、もっと小さく切り取るか」 の違いに過ぎないんじゃないか、とか言い切ってみるのはどうか。 *カウント方法が異なる場合もあるので、厳密な言い方ではないですが *否定論(まぼろし説)は論外。
よく虐殺論争で、虐殺の期間や範囲を狭く考えたりする者が多いのですが、 期間狭めても、その前後(特に後がひたすら長い)に延々と殺害され 範囲狭めても、それ以外の中国全土で延々と殺害され続けているわけで。 南京虐殺の定義から外れ、犠牲者数にカウントされてない人は、 「
そ れ 以 外 の 期 間 か 場 所 で 殺 さ れ て た だ け
」 で。 例えば南京虐殺に関して秦氏の40.000人説を採るなら、それはそれで結構。 しかし、南京市の外(行政区)ではその数倍もの人間が殺害されてたし、 トータルの犠牲者数から見れば、そんなの0.5%にも満たないですよ、と。 まして、板倉氏の説などは(以下略)
どうもやたらと南京虐殺事件にこだわり、虐殺数にこだわるお方って どうも、南京以外では殺害された人が一人としていないか極少数のような。 少なくとも、南京以外では違法不法に虐殺された者はいないみたく イメージしてる人が多いんじゃないかと思ったりしたので。 「中国全土で無茶苦茶やってた」という前提条件が欠如しておるような。 いやもう、日本軍現るところが南京状態(失礼)なんですが。
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