|
日本軍の連隊長の証言は信用できるのか検証してみました。 右翼のオススメ本である『「南京事件」日本人48人の証言』阿羅健一(小学館文庫)だったら、右翼の皆さんも安心してROMできるのではないかと思います。 また、ハンデとして右翼本のみで検証します(笑)。
野砲兵第22連隊連隊長 三国直福大佐の証言
『「南京事件」日本人48人の証言』阿羅健一(小学館文庫)237p-238p
――その時、師団司令部で、軍紀の乱れとかあるいは南京事件のことで何かお聞きになってませんか。 「話は何もありませんでした。師団長に会ったあと、参謀長に挨拶しましたが、参謀長からも何も聞いてません。私が帰任した時、第十六師団は再び北支へ行くことが決まってましたので、二、三日してから、私の連隊に対する師団長の巡視がありました。半日か一日かかり、その時も師団長とはいろいろ話をしましたが、何も聞いてません」 ――第二十二連隊の部下の方からはお聞きになってませんか。 「例年ですと十二月に将校の考課表を書くのですが、入院しましたものですから、南京に行ってから、南京の戦闘ぶりとか、そのほかいろんなことを聞きました。ですから部下からいろいろ報告がありましたが、事件ということは何も聞いていません」 野砲兵22連隊の兵士は悪いことをしなかったそうです。「自分は強姦をしました!」と連隊長に報告するとでも思っているのか、阿羅健一氏は随分と脳ミソのオメデタイ連隊長を取材しました。 野砲兵22連隊について他の右翼本の記述を引用しましょう。
『真相・南京事件 -ラーベ日記を検証して-』畝本正己(文京出版)77p
▼後方主任参謀・木佐木久氏の述懐 占領後二〜三日間に非戦闘員一万二千人を殺害? そんな事実は全くありません。松井大将、朝香宮軍司令官の厳命により、軍紀、風紀を厳しく取り締まり、参謀連中まで市内を巡回して非違を戒めました。 実は私も巡回中に、中国人からの知らせにより、残念ながら強姦の現場を取り押え、原隊(野砲兵第二十二連隊)に連行して、連隊副官に厳罰を要求したことがあります。 「私も巡回中に」とは、他にもあったという意味です。そして連隊副官や参謀は知っているにもかかわらず、参謀や部下から話を聞いたはずの連隊長は「部下からいろいろ報告がありましたが、事件ということは何も聞いていません」と言っているのですから信用できません。
三国連隊長の恥ずかしい言葉
軍紀がしっかりしていたので支隊に賞詞を与えたくらいです。ですから市民に乱暴したと言われた時、証拠を見せてほしいと言ったくらいです。
| |