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初めまして。問答有用などに投稿している者です。(実はずっと前に一度だけ投稿したことがあります)
南京攻略の総責任者であり、戦後にA級戦犯として処刑された松井石根の「辞世の句」について、分からないことがあります。 「南京事件 虐殺の構造」(秦郁彦/著、中公新書795)のP-46には、彼の「辞世の句」として、このようなものを紹介しています。
今更らに何を語らむ 世の中は 力すなわち正義とぞ知る
私はこれを書き写してNC4歴史ボードなどに投稿しましたが、自分が借りている掲示板にてある方から、この「辞世の句」の出典が不明であるとのご指摘を受けました。
同書の前ページでは、「平和の発見」(花山信勝/著)からの引用である、「南京事件はお恥ずかしい限りです・・・」という松井石根の述懐を紹介しているので、この「辞世の句」もそこからの引用ではないかと思いましたが、「平和の発見」を確認してみても見当たりませんでした。 どなたかこの「辞世の句」の出典をご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?お教え頂ければ幸いです。
***余談ですが、 「松井石根の陣中日記」(田中正明/著 芙蓉書房)の、 「三、キーナン首席検事の冒頭陳述に対する意見(昭和21年6月15日 日記)」に、次のような部分を見つけました。
「B.南京占領並に占領後の事件について 南京攻撃は上海占領後支那軍を追撃したる最後の戦闘なり。自然キーナン氏の指摘したる如く、無警告に南京を攻撃せりというは誤りなり。」(P-197)
南京攻略は上海戦の一部分であるという寝言が通用すると考えていたのでしょうか?既出でしたらご容赦を。
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