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[2127]「百人斬り」訴訟控訴審が(たった一日で)結審! 指環 06/2/23(木) 23:37
[2128]Re(1):「百人斬り」訴訟控訴審が(たった一日で)結審! とほほ 06/2/24(金) 1:13
[2137]Re(2):公判報告の比較 たんこなす 06/2/24(金) 14:39
[2157]Re(3):公判報告の比較 たんこなす 06/2/28(火) 1:08
[2158]Re(4):公判報告の比較 とほほ 06/2/28(火) 1:17
[2160]Re(4):公判報告の比較 渡辺 06/2/28(火) 17:49
[2161]Re(5):公判報告の比較 たんこなす 06/2/28(火) 19:37
[2177]Re(6):公判報告の比較 渡辺 06/3/2(木) 14:01
[2182]そういえば たんこなす 06/3/3(金) 22:09
[2141]Re(1):「百人斬り」訴訟控訴審が(たった一日で)結審! 核心 06/2/24(金) 22:44
[2187]裁判官忌避問題は3月1日付けで申立却下? たんこなす 06/3/5(日) 19:40
[2190]Re(1):裁判官忌避問題は3月1日付けで申立却下? 渡辺 06/3/7(火) 15:27

[2127]「百人斬り」訴訟控訴審が(た...
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 指環 E-MAIL  - 06/2/23(木) 23:37 -

引用なし
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    昨日、「百人斬り」訴訟の控訴審第一回口頭弁論があり、傍聴に行ってきました(と言うか、昨日は朝8時半から裁判所前での本多さん支援のビラまきにも参加しました)。
 その報告です。但し、傍聴券の抽選に外れたので、弁論の状況は伝聞です。

 冒頭に、弁論の更新等、通常の手続きが行われ、その後、当事者双方が陳述しました。

 ところで、控訴人(遺族側)から事前に提出されていた準備書面で2通目のものには、第一審の裁判官をあからさまに誹謗する記述が含まれていました。そこで裁判長は、その部分の陳述を認めないとしました。
 この2通目の準備書面は(衆議院議員でもある)稲田朋美弁護士が書いたと思われるものですが、次のような記述があり、それが含まれた部分の陳述を裁判長は認めないとしたのです。

【引用開始】
良識ある日本人であるなら「日本刀で100人以上の中国人を斬り殺す」などということがいかに荒唐無稽な作り話であるかを一瞬にして見抜くことができるはずであるが、原審の裁判官らはその荒唐無稽さが理解できないくらい目が曇っているのか、それとも3人の名もない高齢の女性たちの人権を擁護する判決を書いた場合の社会的影響の大きさを政治的に判断した結果なのか、結果として極めて理不尽な結論を出した。
【引用終了】

 この「良識ある日本人なら・・・一瞬にして見抜くことができるはずである」といった辺りに彼らのメンタリティがよく表れていて、笑えます。
 ところが、控訴人代理人(稲田朋美が議員バッジをつけて来ていたそうです。)は、この陳述を制限した部分も読み上げてしまったそうです。裁判官らがいかに不快に思ったか想像に難くありません。

 この後、控訴人の証拠の申出(新たな証人尋問と本人尋問の要求)に対する採否について合議が行われました。なお、控訴人側が控訴審での新たな証拠調べを求めているのに対し、被控訴人(本多氏ら)の側は「新たな証拠調べの必要なし。直ちに弁論を終結し、判決を」と求めています。
 この合議の結果、裁判長は控訴人の証拠の申出を全て不必要として却下しました。そして、「口頭弁論を終結します。」と宣言しました。

 この時(即ち、裁判長の弁論終結の宣言後)、控訴人代理人は忌避を申立てたそうです(口頭で「忌避」と言ったらしいです) 。しかし、裁判長は落ち着いて、「口頭弁論終結後の忌避申立てです。」と言って、口頭弁論は終了しました。判決期日は追って指定されるはずです。

 被控訴人(本多氏ら)の支援者は大喜びとなり、控訴人(遺族)の「支援者」と称する歴史改竄派は落胆していました。裁判長は毅然とした訴訟指揮を行っていたそうです。

 そういうわけで、「百人斬り」訴訟の控訴審は一日(それもわずか30分)で結審となりました。この日の夜、報告集会も行われましたが、祝勝会のようでした。
57 hits

[2128]Re(1):「百人斬り」訴訟控訴審...
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 とほほ E-MAIL  - 06/2/24(金) 1:13 -

引用なし
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   ▼指環さん:
> この「良識ある日本人なら・・・一瞬にして見抜くことができるはずである」といった辺りに彼らのメンタリティがよく表れていて、笑えます。

この方々にとっては良識ある日本人や良識ある中国人や良識あるアメリカ人等の見る真実とは別々のものなのでしょうね(^^;
63 hits

[2137]Re(2):公判報告の比較
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 たんこなす  - 06/2/24(金) 14:39 -

引用なし
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   原告側「支援する会」による公判報告がWEB上に公開されました。以下は14:26のROMです。その下に史実を守る会kuma氏の報告をROMしました。指輪さんの報告と併せて比較検証してください。

■原告側「支援する会」による公判報告
http://hpmboard3.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ICB63781

 
1214. 控訴審、一回の口頭弁論で終結 支援する会より  2006/02/24 (金) 13:07

二月二十三日、控訴審が始まりました。
数日前、高裁から高池勝彦弁護団長宛てに、訴訟理由書などの一部は認められないと連絡がありました。このような場合、通例からいいますと、一回の口頭弁論で結審となり、ただちに判決期日の指定となります。そのため、どのように対応すべきか弁護団は直ちに集まって打ち合わせをしました。
昨日の控訴審には、七十名ほどの支援者が集まり、五十二名の定員に対して三十五名ほどが傍聴できることとなりました。
午後二時に開廷しましたが、予想された訴訟指揮か行われ、開廷早々、控訴人の準備書面などの一部は認められないとの裁判長の発言力があり、補充の弁論が五分以内で認めらただけでした。
その補充弁論では稲田朋美主任弁護士が認められなかった準備書面の部分を読みあげましたが、それは、いかにマスメディアが報道の名のもとに国民の人権を踏みにじるかを訴えたものでした。ごく常識的な主張で、なぜこのような陳述が認められないのか、傍聴者はあつけに取られてしまいました。
また、本多勝一をはじめ何人かの証入尋問が地裁では求めても認められていませんでしたので、控訴審でも改めて要求しました。これらに対しても認めないとの裁判長の発言がありました。
二時二十五分ころ、協議のため裁判官はいったん退廷し、三十分、再び裁判長は入廷してきました。
そこで裁判長から、突然のように、口頭弁論はこれで終結するとの発言がありましたので、ただちに高池弁護士は裁判官の忌避を申し入れました。
高裁の裁判官のなかにはおかしいのがいる、と数年前から言われてきましたが、その典型を見るような訴訟指揮でした。
そのまま閉廷となりましたが、高池弁護士が忌避を申し入れましたので、これからの法廷については、高裁から改めて連絡があるはずです。


■被告側「史実を守る会」の公判報告
http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-February/005760.html

[AML 6059] 南京事件・百人斬り裁判 高裁で劇的な一回結審!
kuma 2006年 2月 22日 (水) 16:48:37 JST

 熊谷伸一郎@史実を守る会です。
 ただいま東京高裁からお送りしています。
 本日の第一回の審理は興味深い展開をしました。以下、
ご報告いたします。

 今日の第一回の法廷では向こう側(南京事件を否定した
い人たち)が控訴の理由を主張し、こちら側がそれに意見、
今後の審理について協議することになっていました。

 向こう側の主張のポイントは「証人を採用しろ」という点に
あります。といっても、せいぜい「いろいろと関係者の話を
聞いたけど、百人斬りが事実だという人はいなかった」とい
う阿羅健一さんのお話ていどなのですが(^.^

 こちら側は「もはや事実は明らかであるので、すみやか
に結審すべし」。これに裁判所がどのような対応をするのか、
証人を採用するのかしないのかで、かなり今後も見えてく
るという状況でありました。

 さて、裁判所がどういう結論を出すか、緊張した思いで
本日を迎えました。

 史実を守る会(今日発足)は朝8時20分に東京地裁前
に集合、街頭宣伝を行ない、チラシを配布しました。若い
人たちばかり7名の参加でありました。

 だいたい50枚の傍聴券を求めて90人ほどの傍聴希望
者が並びました。あっちの人たちも来ておりましたが、支援
団体分裂の影響か、小競り合いなども起きていたようです。
やっぱり分裂ってのは力を弱めますねえ。

 13時30分、開廷。
 あちら側の中心人物、この前の選挙で自民党の議員とな
られた稲田朋美先生もいらっしゃいました。

 まず向こう側の「どうして控訴したのか」という主張を行なう
のですが、裁判長が「不適切な部分があるのでそこは陳述
しないでください」と稲田に指示。稲田が抗弁し、「どうしてで
すか」と反問するも「それは言わなくてもわかるでしょう」と
返され、さらに稲田先生は憮然とした表情でブツブツと文句
を言っておりました。

 その不適切な部分というのは、以下の部分です。

「良識ある日本人であるなら『日本刀で100人以上の中国
人を斬り殺す』などということがいかに荒唐無稽な作り話で
あるかを一瞬にして見抜くことができるはずであるが、原審
の裁判官らはその荒唐無稽さが理解できないくらい目が
曇っているのか、それとも(中略)政治的に判断した結果
なのか、結果としてきわめて理不尽な結論を出した」

 これじゃあ裁判所も怒るでせうね(笑
 ところが、稲田先生は冒頭に「遺憾だ」と抗議し、裁判長
の指示にしたがわず上の部分を朗々と朗読。

 証人採用の求めに対してはコチラ側の弁護士が「必要な
い」と主張。

 裁判長が「合議する」といって、いったん退廷。その結果が
どう出るか、心臓をドキドキさせつつ待っておりました。5分
ほどだったか、裁判長が出てきた。口を開く。

「証人の申請は、すべて採用しません。以上で弁論を終結し、
結審します」

 コチラ側の支援者の「よーし」という掛け声とともに、つくる
会の理事でもある高池勝彦弁護士がすかさず「裁判長を
忌避します!」というが、時すでに遅し。あれは「結審します」
という前に言わないとダメなのですね。トロイぞ、高池!(笑

 裁判長が「結審後の忌避ということになりますが、いいんで
すか」と確認し、裁判は終了。

 敵失もあってのことではありますが、アチラ側の証人申請を
すべて却下、一回で結審という満額回答でありました。まあ、
ほぼ勝利判決は確定であります。

 さて、これからの本会の発足集会は、勝利前祝の会となり
ます。もちろん本会は、この勝利を超えて先に進んでいきま
す。あらたな裁判支援や行動もばしばし提起していきますの
で、皆様、今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

 取り急ぎの速報でありました!

kuma at office.email.ne.jp   熊谷 伸一郎  拝


58 hits

[2141]Re(1):「百人斬り」訴訟控訴審...
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 核心  - 06/2/24(金) 22:44 -

引用なし
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   うちには中国人を斬殺した日本刀が十数本はあります。
いまの時代ならDNA鑑定も出来るのではなんて考えています。
もちろん自宅には保管していませんが。
70 hits

[2157]Re(3):公判報告の比較
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 たんこなす  - 06/2/28(火) 1:08 -

引用なし
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   因みに、上の書き込み
>■原告側「支援する会」による公判報告
>http://hpmboard3.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ICB63781
 
>1214. 控訴審、一回の口頭弁論で終結 支援する会より  2006/02/24 (金) 13:07
にあります
>二月二十三日、控訴審が始まりました。
 
の「二月二十三日」は、原文のママです。
実は、原告支援サイトには、二月二十二日に、
キッカイでいい加減な、報告投稿がありました。

1212. Re: 高裁口頭弁論のお知らせ 一木  2006/02/22 (水) 21:23
http://hpmboard3.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ICB63781

  本日午後2時より東京高裁で行われた「百人斬り」裁判の口頭弁論では、石川裁判長が、こちらが必要と考えていた主要な陳述を許さなかったため、弁論不十分として再開を求め、一方的な裁判をしようとする裁判長の忌避申し立てをした。
詳細は追って掲示する。


原告弁護士による裁判官の忌避申し立ては、「主要な陳述を許さなかったため」ではありません。陳述不許可時に行なったのではなく、そのあとで、証人調べについての裁判官合議後、裁判官が結審してからのことだそうです。

被告側支援サイトによれば、

事実com>名誉毀損訴訟は1回結審
http://jijitu.gaou.net/wiki/wiki.cgi?page=%CC%BE%CD%C0%D4%CC%C2%BB%C1%CA%BE%D9%A4%CF%A3%B1%B2%F3%B7%EB%BF%B3

各位


 本日行われた本多勝一名誉毀損訴訟,通称「百人斬り訴訟」の東京高等裁判所での第1回口頭弁論期日が,東京高等裁判所の818号法廷で開かれました。その模様をご報告します。
 一言でいうと,実に面白かったです。見られなかった方は残念でした。


 まず第一に,あの稲田朋美国会議員大先生が登場しました。しかも驚いたことに,胸には弁護士バッジの替わりに国会議員バッジが輝いていました。ここを一体どこだと思っているのでしょう。


 高裁第22民事部の石川善則裁判長は,「通常の手続の終了後に,各代理人について5分以内で,口頭で補充することがあれば補充して下さい。もちろん,特に言うことがなければそれでも良いです」と前置きしたうえで手続に入りました。ゆっくりと淡々と喋り,一つ一つの手続を確認し吟味しながら訴訟指揮している様子でした。十分準備をしてから臨んでいるように見えました。


 控訴人ら(一審原告ら)の側の「控訴の趣旨」を確認したあと,被控訴人らである本多さんの代理人(渡辺春己弁護士ら),朝日新聞の代理人(秋山弁護士ら),柏書房の代理人(岡田弁護士ら)と毎日新聞の代理人(豊泉弁護士ら)が,それぞれ控訴の趣旨に対する答弁,すなわち「本件控訴を棄却する」との判決を求めることを陳述しました。面白くなったのはその後からです。


 実は控訴人らは,今回の控訴の理由を述べる書面として,まず昨年10月25日付で「第1準備書面(控訴理由書)」を提出し,次に2月17日に「第2準備書面」を出してきました。これらの書面のうち前者の「第1準備書面」は高池勝彦弁護士が書いたものと思われ,次の「第2準備書面」は稲田朋美大先生が書いたと思われるものです。ところが裁判所は,この二つの準備書面のうち,「第2準備書面」についての記述のうち一部分を「陳述」しないという扱いにしたのです。
 本来,民事訴訟というのは「口頭弁論期日」というように,「口頭」で,すなわち喋ることで裁判を進めていくのが原則です。したがって,本当なら事前に書いてきた書面も全部法廷で「口頭弁論」つまり読み上げるという作業を行わなければなりません。しかし,大量の書面をいちいち法廷で読み上げていたら,いくら時間があっても足りません。そこで,事前に準備してきた書面すなわち「準備書面」を「陳述します」ということで,実際には読み上げてはいないのに読み上げたことにするのです。これが「陳述」の意味です。
 稲田大先生が書いたと思われる問題の「第2準備書面」には,「一」から「三」まで全部で三つの項目がありました。その内容は,「一 事実摘示の内容」,「二 原告らに対する人格権侵害の成立について」,「三 おわりに」という構成になっていました。ところが裁判所は,この三つの項目のうち「一」と「二」については陳述を認めるが,「三」については陳述を認めないとしたのです。そのときのやりとりです。


 裁判長 :「第2準備書面については,『一』と『二』について陳述してもらいます。」
 稲田 :「どうしてですか?」
 裁判長 :「『三』には,適切な表現ではないところがあるからです。」
 稲田 :「それはどこでしょうか。」
 裁判長 :「あえて申し上げる必要はないと思います。弁論の趣旨に関わることではなく意見だと思われる部分ですし。」
 稲田 :「それでは,あとでその部分を口頭で述べるのは構わないですか?」
 裁判長 :「それは構いません」


 裁判所が「適切な表現ではない」とした部分がどこだったのかについては,後述します。
 その後,双方が控訴審での証拠の提出と原本確認を行いました。


 そして問題の,人証申請の採否の部分に移りました。控訴人らは,高裁になってから改めて9人の証人申請,控訴人ら3名(田所千惠子,エミコ・クーパー,野田マサの各控訴人)及び被控訴人本多勝一の本人尋問を請求してきていました。この人証申請について,被控訴人ら代理人は,いずれも「不要である」と意見を述べました。1審の地裁で十分調べたから,もうこれ以上証人調べ等をする必要はないということです。一方,地裁の判決を引っ繰りかえしたい右翼の側は,執拗に証人尋問を要求します。


 ここで稲田大先生は,準備書面の内容を口頭で補足するとして意見を述べました。ところがその内容は,「準備書面の一部分について陳述を許さない裁判所の姿勢は不当だ」と述べたうえで,裁判所が陳述を許さなかった当の「三 おわりに」の内容を,法廷で全文朗読しだしたのでした。そこには,以下のような下りがあり,この部分を裁判官が「不適切」だと判断したものであったことは明らかでした。


 「良識ある日本人であるなら,『日本刀で100人以上の中国人を斬り殺す』などということがいかに荒唐無稽な作り話であるかを一瞬にして見抜くことができるはずであるが,原審の裁判官らはその荒唐無稽さが理解できないくらい目が曇っているのか,それとも3人の名もない高齢の女性たちの人権を擁護する判決を書いた場合の社会的影響の大きさを政治的に判断した結果なのか,結果として極めて理不尽な結論を出した。」


 この言い方によれば,要するに原審の裁判官の「目が曇っている」というのであり,そうでなければ「政治的」な判断によって判決内容を歪めた,というのです。このような,裁判官を愚弄するような表現に対し,高等裁判所の裁判官たちが露骨に嫌悪感を示したことは明らかでした。ところが,陳述させなかったその部分について,あろう事か法廷で堂々と朗読したのですから,こうしたやり方に対しますます裁判所が不快感を覚えただろうことは想像に難くありません。裁判所の心証を害するようなことをしてどうするんだろう,と逆にこちらの方が心配になってしまうようなやりとりでした。


 これに対して,本多さんの代理人である渡辺春己弁護士が,「原審の判断は適切であり違法はない。また,原審は百人斬りの事実の有無について,当時の客観的資料によって十分に認定できるとしたのであり,それは適切な判断であった。当審においても,当時の客観的な資料によって百人斬り競争が虚偽だったかどうかを判断すれば足りるのであり,したがって当審での証拠調べも必要ない」と意見を述べました。また毎日新聞の豊泉弁護士は,「控訴人らが申請している証人の多くは,いずれも直接体験した事実を語るものでなく,意見を述べる鑑定意見的なものであるから,証拠調べは不要である」と述べました。
 これを受けて裁判所は,「それでは証人の採否について合議します」と言って,一旦退廷しました。「合議」というのは,3人の裁判官が意見を出し合って意思統一することです。


 数分後,3人の裁判官が法廷に戻ってきました。石川善則裁判長が,「合議をしましたが,申請の証人,本人尋問ともに必要ないものと考えます。これで口頭弁論を終結します。」と述べたところで,おもむろに高池弁護士が立ち上がり,「裁判長。私たちは裁判官を忌避いたします。」と述べたのでした。
 「忌避」とは,裁判官が公正でない判断をすると思われる事情がある時に,そうした裁判官の裁判を受けることを拒絶する制度であり,民事訴訟における最後の抵抗手段です。忌避の申立がなされると,一切の訴訟手続が停止され忌避に理由があるかどうかについて別の部の裁判官が審理することになります。これは即時抗告をして最高裁まで争えますが,実際に忌避の主張が通ることはまずあり得ません。


 この忌避の申立に対して石川裁判長は,「口頭弁論終結後の忌避ですよ」と確認のために述べたうえで,判決期日の言い渡しをせずに退廷しました。
 これはどういうことかというと,高池弁護士が忌避の申立をした時点では,すでに裁判長が「口頭弁論を終結します」と言ってしまった後でした。すなわち,結審後の忌避というわけです。この忌避については,忌避に理由があるかどうかがこれから高裁の別の部で審理されますが,最高裁まで争ってもいずれ却下されるでしょう。問題は,却下後の手続なのです。
 本件の場合,すでに結審を済ませていますから,忌避が却下されたあと裁判所は改めて口頭弁論すなわち裁判を再開する必要がなく,判決言い渡しだけをすればいいことになります。ところが,仮に結審の前に忌避されていたなら,まだ裁判が終結していませんから,裁判所は結審をするためにもう一度口頭弁論を開かなければならないことになったわけです。したがって,忌避を予定している場合には,証人申請が却下されたあと,「結審します」と言われてしまう前までに絶対に忌避申立をしなければならず,あとからでは手遅れになってしまうのです。この肝心なタイミングを逸した今日の忌避は,非常に不可解なものでした。そのため裁判長は,高池弁護士による忌避の申立に対し,「口頭弁論終結後の忌避」であることを冷静に確認したのです。


 以上が,本日のやりとりです。裁判所は,明らかに事前に準備をしてシナリオを想定して臨んでいたようでした。1回結審を選択した決断力は見事だと思います。裁判長は,最後まで慌てることなく淡々と進行させていました。忌避の申立もあり得るものと想定していたようです。


 今後の進行ですが,一応忌避の申立をした以上,控訴人側は3日以内に忌避の理由を書いた書面を提出しなければなりません。しかし,証拠決定などの訴訟指揮を理由としては,忌避の申立はできないのです。「判例は一貫して訴訟指揮が忌避事由にあたらないとし,学説もこれを支持する」(伊藤眞『民事訴訟法[第3版]』有斐閣,76頁)というのが実態です。したがって,控訴人側の主張はいずれ全て却下されるでしょう。時期はまだ未定ですが,その後に判決期日が指定され,原判決を維持した判決が出されることになると思います。最高裁で忌避が却下になるまで2〜3ヶ月,その後に判決期日が指定されることになるという段取りかと予想されます。


 以上,高裁での審理の様子についてご報告いたします。判決言い渡しを楽しみにしてお待ち下さい。


原告側は、報告もおざなりであるだけでなく、裁判に臨む態度も不真面目といってもいいくらい手抜きなのですね。両少尉遺族を喰いモンにして売名する議員女弁護士と、日中戦争を全部肯定したい右翼たちの、欲得ずくの衆愚。

そんな裁判に過ぎないのでしょうか?
60 hits

[2158]Re(4):公判報告の比較
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 とほほ E-MAIL  - 06/2/28(火) 1:17 -

引用なし
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   ▼たんこなすさん:
>そんな裁判に過ぎないのでしょうか?

多分ね(^^;
稲田さんは、この訴訟弁護人を引き受けることで国会議員の切符を手に入れたのでしょうね。
80 hits

[2160]Re(4):公判報告の比較
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 渡辺  - 06/2/28(火) 17:49 -

引用なし
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   ▼たんこなすさん:
>原告側は、報告もおざなりであるだけでなく、裁判に臨む態度も不真面目といってもいいくらい手抜きなのですね。両少尉遺族を喰いモンにして売名する議員女弁護士と、日中戦争を全部肯定したい右翼たちの、欲得ずくの衆愚。
>
>そんな裁判に過ぎないのでしょうか?

裁判所から原告側に事前に、陳述を認めない部分があるとの連絡があり、それに対して裁判官忌避の申立てをする作戦だったと思われます。
ところが、思いがけないときに結審が申し渡されてしまい、タイミングを誤ったというところではないでしょうか。

高池弁護士が書いたと思われる第1準備書面を読みましたが、あれだけ書けば「手抜」というのは気の毒です。もっとも、新聞記者がウソを書いていたとか、ああでもないこうでもないという内容を読んで、裁判官はすっかりいやになっちゃったんじゃないでしょうか。ややこしそうな相手なので、裁判官も事前に作戦を練ってきたと推察します。

「議員女弁護士」は靖国関係などの訴訟をやっていますし、思想的にも筋金入りの家系らしいので、その”功績”が顕彰されたのでしょう。しかし、誰が「刺客」候補に推薦したんでしょうかね。
67 hits

[2161]Re(5):公判報告の比較
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 たんこなす  - 06/2/28(火) 19:37 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
>高池弁護士が書いたと思われる第1準備書面を読みましたが、あれだけ書けば「手抜」というのは気の毒です。もっとも、新聞記者がウソを書いていたとか、ああでもないこうでもないという内容を読んで、裁判官はすっかりいやになっちゃったんじゃないでしょうか。ややこしそうな相手なので、裁判官も事前に作戦を練ってきたと推察します。

陸士60期のHPに國安さんという人の報告が載っていました。
http://homepage2.nifty.com/60hp/100sosyou.htm
以下は、高池弁護士が書いたと思われる第1準備書面の要点でしょうか?

「件名 : 裁判報告の追加  60期用」より一部引用
 
弁論書で反論した主内容は次の通り:
ただ一人の生き証人・佐藤カメラマンの証言を全く曲解、
浅海記者の報道は自分で見ていない・人から聞いた話でもない全くの創作記事、
度々虚偽を書く癖のある記者の証拠を提出する、
両少尉の冗談話を真実と断定することは出来ない、
鹿児島新聞などの戦意高揚記事は事実を報道したとは言えない、
両少尉は紫金山山頂の戦闘に参加し斬った人数を確認しあったとするのは全くの創作で野田少尉は別地区で戦闘中・向井少尉は負傷入院中、
富山大隊長が南京法廷に提出した向井負傷証明書は事後提出なので真実と認めないのは偏見、
部下の田中金平が日記に小隊長負傷と書いてないから負傷していないは納得出来ない、
野田副官が望月五三郎兵に農民一人を捕まえさせて目の前で斬殺したのは作り話、
同人は上官誹謗の常習犯、
本多は捕虜斬り・据えもの斬りと言うが中国人から聞いた話ばかり、
志々目証言の否定者あり、
小学校同期の辛島は野田を擁護しているのに曲解、
辛島を大阪幼年とするのは間違いで海兵75期、
毎日の除斥成立の主張は該当しない、

など

73 hits

[2177]Re(6):公判報告の比較
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 渡辺  - 06/3/2(木) 14:01 -

引用なし
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   ▼たんこなすさん:
>陸士60期のHPに國安さんという人の報告が載っていました。
>http://homepage2.nifty.com/60hp/100sosyou.htm
>以下は、高池弁護士が書いたと思われる第1準備書面の要点でしょうか?

現在、雑務と締め切りがすぎた原稿に追われていますので、概要のみ返信いたします。

内容的には、だいたいそんなようなものですが、これは、國安という人の理解でしょう。
望月氏が「上官誹謗の常習犯」だという名誉毀損ものの記述は、この書面にはないようです。何を根拠としているんでしょうかね。
第1準備書面は表紙を含めて41頁ありますので、簡単には要約できません。
例えば、目次にある「朝海[ママ]記者の創作記事」は、と見ると、12月14日にスティールとマック・ダニエルが「たった今来たばかりだ」などと言ったことになっているが虚偽だとか、浅海記者は憶測で書いていたとか、どこかで聞いたような話が2頁半くらい書かれています。
主要な部分がコピペとしても、思わずご苦労さんといいたくなる力作です。
全体に、ここがおかしい、あそこがおかしいというだけで、一本筋が通ったものは感じられません。特に名誉毀損に関する部分は、あれこれ入れすぎたために一貫した主張が感じられず、裁判官に対しては説得力に欠けると思いました。
以上です。
74 hits

[2182]そういえば
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 たんこなす E-MAIL  - 06/3/3(金) 22:09 -

引用なし
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   ▼渡辺さん:
>全体に、ここがおかしい、あそこがおかしいというだけで、一本筋が通ったものは感じられません。特に名誉毀損に関する部分は、あれこれ入れすぎたために一貫した主張が感じられず、裁判官に対しては説得力に欠けると思いました。


そういえば、高池勝彦弁護士って「つくる会」の理事だったのですね。
http://www.tsukurukai.com/02_about_us/06_supp_01.html
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[2187]裁判官忌避問題は3月1日付けで...
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 たんこなす E-MAIL  - 06/3/5(日) 19:40 -

引用なし
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   陸士60期の國安さんの報告では、裁判官忌避問題は3月1日付けで申立却下の結論が出た。となっています。が?
http://homepage2.nifty.com/60hp/100sosyou.htm

(3/5入力)
件名 : 百人斬り
日時 : 2006年3月5日 8:22

裁判官忌避問題は3月1日付けで申立却下の結論が出た。國安


(3/4入力)

件名 : 百人斬り高裁追加報告
日時 : 2006年3月4日 10:54

別添の掲載方お願いします。何れ偕行誌用にもまとめますので宜しく、國安


裁判長が拒否した控訴理由書の最後の部分 平成18年3月3日

法廷開始後間もなく、石川善則裁判長は突然原告控訴理由書の最終頁「三 おわりに」を認めないと発言した。

稲田弁護氏の「具体的にどの部分か」の質問に対して裁判長は答えず、控訴理由説明時間を5分と制限した。それでも稲田弁護士は敢えて裁判長が認めなかった頁の主要点を朗読した。この度稲田弁護士が提出した準備書面を入手したので「裁判長が気に食わなかったと思われる部分」を次の通り私が勝手に推定して抽出してみた。

“判決では立証責任を遺族側に負わせて、遺族等の人権侵害を放置する(見殺しにする)事にした。良識ある日本人なら「日本刀で100人以上の中国人を斬殺」などということが、如何に荒唐無稽な作り話であるかを一瞬にして見抜くことが出来る筈だが、原審の裁判官等はその荒唐無稽さが理解できないくらい目が曇っているのか、それとも名も無い3人の高齢の女性の人権を擁護する判決を書いた場合の社会的影響の大きさを政治的に判断した結果なのか、結果として極めて理不尽な結論を出した。この判決によって虚偽の作り話が大手を振って南京大虐殺の象徴として歴史に残り、遺族等は生涯人権を侵害される。

“立証責任が遺族側にあると判示しておきながら、立証方法すら奪う暴挙である。証人を抜きにしてどうして立証せよというのであろうか”(註:証人申請は全部拒否された)

“靖国訴訟では原告の意見陳述、当事者尋問、控訴審で更に意見陳述、憲法学者の証人尋問、沖縄戦現地での原告の意見陳述を許すなど、屋上屋を重ねる審理を行っている。(司法の政治化と非難されるべきであるが)、これと対比しても本件が異常な訴訟指揮であることがわかる。良識ある判決を望む”(註、ほかにもあるが出来るだけ短くした)

向井千恵子氏が朗読を拒否された陳述の一部分
同氏が報告会で読まれたものを独断で短くした。

“戦友会でも父は上官として評判が良く、歩兵砲小隊長として最前線で斬り合いなど出来るわけが無く、任務を離れれば軍法会議です。報道は時代劇さながらのチャンバラ記事なのです。誰かが、見たとか・あったとか書いてしまえば嘘でなくなるのでしょうか。

「有りもしないことの証明をせよ」と言われても嘘をついている人の反証まではしようがありません。一審では遺族に対して非常に厳しく嘘であることの証明をしろと言われ143件もの証拠を提出しましたが全く取り上げてもらえませんでした。

裁判官の皆様も本多書著の歪曲表現の変遷、60有余年前の検証、軍隊や軍国主義時代の生活など理解困難と思います。また、昨今の諸事情から中国絡みの裁判は誰も拘わりたくもなく、容易ではないことも承知しています。勇気ある公正な判決を信じます。父たちの汚名を晴らし、遺族も長年の精神的苦痛から解放されることを望んでいます。“

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[2190]Re(1):裁判官忌避問題は3月1日...
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 渡辺  - 06/3/7(火) 15:27 -

引用なし
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   ▼たんこなすさん:
>陸士60期の國安さんの報告では、裁判官忌避問題は3月1日付けで申立却下の結論が出た。となっています。が?

裁判所というところは、何事も日数がかかるようですが、今回はずいぶん早い対応でした。
なお、判決期日は、5月24日(水)午後1時10分と決まったようです。
100%控訴棄却と思われますが、その理由が注目されるところです。
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