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昨日、「百人斬り」訴訟の控訴審第一回口頭弁論があり、傍聴に行ってきました(と言うか、昨日は朝8時半から裁判所前での本多さん支援のビラまきにも参加しました)。 その報告です。但し、傍聴券の抽選に外れたので、弁論の状況は伝聞です。
冒頭に、弁論の更新等、通常の手続きが行われ、その後、当事者双方が陳述しました。
ところで、控訴人(遺族側)から事前に提出されていた準備書面で2通目のものには、第一審の裁判官をあからさまに誹謗する記述が含まれていました。そこで裁判長は、その部分の陳述を認めないとしました。 この2通目の準備書面は(衆議院議員でもある)稲田朋美弁護士が書いたと思われるものですが、次のような記述があり、それが含まれた部分の陳述を裁判長は認めないとしたのです。
【引用開始】 良識ある日本人であるなら「日本刀で100人以上の中国人を斬り殺す」などということがいかに荒唐無稽な作り話であるかを一瞬にして見抜くことができるはずであるが、原審の裁判官らはその荒唐無稽さが理解できないくらい目が曇っているのか、それとも3人の名もない高齢の女性たちの人権を擁護する判決を書いた場合の社会的影響の大きさを政治的に判断した結果なのか、結果として極めて理不尽な結論を出した。 【引用終了】
この「良識ある日本人なら・・・一瞬にして見抜くことができるはずである」といった辺りに彼らのメンタリティがよく表れていて、笑えます。 ところが、控訴人代理人(稲田朋美が議員バッジをつけて来ていたそうです。)は、この陳述を制限した部分も読み上げてしまったそうです。裁判官らがいかに不快に思ったか想像に難くありません。
この後、控訴人の証拠の申出(新たな証人尋問と本人尋問の要求)に対する採否について合議が行われました。なお、控訴人側が控訴審での新たな証拠調べを求めているのに対し、被控訴人(本多氏ら)の側は「新たな証拠調べの必要なし。直ちに弁論を終結し、判決を」と求めています。 この合議の結果、裁判長は控訴人の証拠の申出を全て不必要として却下しました。そして、「口頭弁論を終結します。」と宣言しました。
この時(即ち、裁判長の弁論終結の宣言後)、控訴人代理人は忌避を申立てたそうです(口頭で「忌避」と言ったらしいです)
。しかし、裁判長は落ち着いて、「口頭弁論終結後の忌避申立てです。」と言って、口頭弁論は終了しました。判決期日は追って指定されるはずです。
被控訴人(本多氏ら)の支援者は大喜びとなり、控訴人(遺族)の「支援者」と称する歴史改竄派は落胆していました。裁判長は毅然とした訴訟指揮を行っていたそうです。
そういうわけで、「百人斬り」訴訟の控訴審は一日(それもわずか30分)で結審となりました。この日の夜、報告集会も行われましたが、祝勝会のようでした。
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