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お気に入り頂いたようで何よりです。ということで、お勧め第二段!(笑)
『<癒し>のナショナリズム』 慶応大学出版 http://www.keio-up.co.jp/iyasi/iyasitop.htm
「ネット右翼」「プチナショナリズム」などと称される方々のメンタリティを 実際に「つくる会」内部でアンケート調査など含めて分析・解説しております。 彼らへのイメージが変わりました。面白くて一晩で読んでしまいました。
彼らは自分のことを「右翼」だとか思っておらんのですね。 実際、天皇制には興味も少なく、街宣右翼などには違和感を覚える者多いわけで。 あくまで自分達は、どこにも属さない<普通>なんだと。 まぁ、これがホントの「自己中心的」ではないかとも思うのですが(笑) 明確なポリシーを持たず、「サヨク」を批判することのみで結びついた共同体。
ただ、彼ら自身、自分らの攻撃する対象を本当に理解しておりません。 マルクス主義を攻撃するけどマルクス主義を理解してない。 戦後民主主義を攻撃するけど戦後民主主義を理解してない。 権利や個人主義を攻撃するけど(以下同文) 過去〜現在の中国や韓国を(略) 〔攻撃されて然るべき部分がないわけではないので念のため〕 自分の頭の中で、勝手に相手を醜く歪めてそれに攻撃を加えておるわけで。 んで、戦前・戦中を理想化しておるわけですが、これも脳内で美化されたもの。 これも本当に理解しているわけではない。つーか、自分に都合の良い理解。 頼むから中学・高校の歴史・公民からやり直してくれ……とも思うのですが、 都合の悪いこと言う教師は、全員日教組に洗脳(笑)されておるので はなっから聴く耳持たないだろうし。う〜ん・・・
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と孫子さんも仰られておりますが、 彼らのメンタリティを理解する上で、充分に参考になる一冊だと思われます。
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