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[1041]教科書採択戦終了!(「つくる会」惨敗) 指環 05/9/2(金) 5:52
[1050]Re(1):教科書採択戦終了!(「つくる会」惨敗) ピッポ 05/9/2(金) 22:34
[1051]Re(2):教科書採択戦終了!(「つくる会」惨敗) とほほ 05/9/2(金) 23:19
[1054]Re(3):教科書採択戦終了!(「つくる会」惨敗) SASKE 05/9/3(土) 0:20
[1093]今回も市販本が出ているのですね。 熊猫 05/9/6(火) 2:14
[1127]Re(1):WEBにはPDFとHTMLテキストあります ピッポ 05/9/10(土) 12:17

[1041]教科書採択戦終了!(「つくる...
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 指環 E-MAIL  - 05/9/2(金) 5:52 -

引用なし
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    まだ全て判明していないのですが、「つくる会」教科書の採択率は、歴史が0・5%以下、公民が0・2%以下になる見通しです。全国583の採択地区で「つくる会」教科書を採択したのは、僅か2地区(歴史と公民両方が栃木・大田原、歴史のみが東京・杉並)だけです。
 今回も「つくる会」を惨敗に追い込むことができました。百人斬り訴訟(本多勝一氏名誉毀損訴訟)の勝訴とともに喜びましょう。

 なお、「つくる会」教科書採択一覧は、↓次のとおりです。改めて抗議し、採択の撤回を求めましょう。

*公立で歴史と公民両方

栃木県大田原市               使用生徒数 730名(公民は750名)
東京都立ろう・養護学校 21校       使用生徒数 計50名

*公立で歴史のみ

東京都杉並区                使用生徒数 2,000名
東京都立中高一貫校 4校         使用生徒数 計600名
滋賀県立中高一貫校(河瀬中学)1校  使用生徒数 計80名
愛媛県立中高一貫校 3校        使用生徒数 計480名
愛媛県立ろう・養護学校 7校       使用生徒数 計10名

都道府県立学校・公立中学校 小計 歴史 3,950冊 公民 800冊


*私立で歴史と公民両方

栃木県 國學院大學栃木中学校(継続採択)      使用生徒数 各70名
茨城県 常総学院中学校(継続採択)          使用生徒数 各130名
千葉県 麗澤中学校(継続採択)             使用生徒数 各110名
東京都 玉川学園中学部(新規採択)          使用生徒数 各290名
岐阜県 麗澤瑞浪中学校(継続採択)          使用生徒数 各60名
三重県 皇學館中学校(継続採択)            使用生徒数 各70名
三重県 津田学園中学校(継続採択)          使用生徒数 各20名
兵庫県 甲子園学院中学校(継続採択)         使用生徒数 各20名
岡山県 岡山理科大付属中学校(継続採択)      使用生徒数 各40名

*私立で歴史のみ(?)

高知県 明徳義塾中学校(新規採択)          使用生徒数 各40名

*私立で公民のみ

東京都 日大第3中学校(新規採択)          使用生徒数 240名
東京都 A中学校(新規採択)              使用生徒数 210名
大阪府 清風学園中学校(継続採択)          使用生徒数 240名

私立中学校         小計 歴史 850冊 公民 1,500冊


 また、以下の共同声明を発表されていますので、転載します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【共同声明】「つくる会」教科書は再び国民に支持されなかった

      これは市民の良識と民主主義の勝利です


 2006年度から使用する中学校教科書の採択が終わりました。

アジアを蔑視し、韓国への植民地支配を正当化する、日本の侵略戦争をアジア解放戦争などと肯定・美化する、南京大虐殺や日本軍「慰安婦」は「日本を糾弾するために捏造されたうそ」だと主張して加害も被害もほとんど書かない、民衆の視点を欠いて国家と天皇中心の歴史観を植えつけるなど歴史を歪曲する歴史教科書。主権は一人ひとりにはないなどと日本国憲法を歪め、戦後の日本の平和は憲法9条とそれを活かす平和運動によってではなく、自衛隊と日米安保条約によって守られたとして憲法「改正」が必要だと教えこむ、基本的人権の制限、権利よりも義務を強調し、「国防の義務」を子どもに押し付ける、ジェンダーフリーを敵視する公民教科書。これは、「戦争をする国」の国民づくりをめざす政治運動の道具として発行された新しい歴史教科書をつくる会(「つくる会」)の歴史・公民教科書(扶桑社版)です。

私たちが学校で使うべきでない、採択すべきでないと訴えてきたこの「つくる会」の教科書は、歴史0・5%以下、公民0・2%以下になる見込みです。「つくる会」がめざしてきた採択率10%は完全に阻止し、ごくわずかの採択にとどめ、前回(2001年)につづいて「つくる会」を惨敗させることができました。これは完全とはいえませんが「つくる会」教科書に反対する市民運動などの大きな勝利・大きな成果だといえます。

 ただ、残念なことに、公立中学校の583地区では、東京都杉並区(歴史)と栃木県大田原市(歴史・公民)の2地区で採択され、都道府県立では、東京都の中高一貫校(歴史)とろう・養護学校(歴史・公民)、愛媛県の中高一貫校(歴史)とろう・養護学校(歴史)と滋賀県の中高一貫校3校中の1校(歴史)で採択されました。また、一部の私立中学校(学校数の1%強、生徒数の0・1%)でも採択されています。しかし、全国でほんのわずかしか採択されなかった教科書をあえて採択した、杉並区、大田原市、東京都、滋賀県、愛媛県の教育委員会の異常さが誰の目にもあきらかになったといえます。この5教育委員会の採択は、教育基本法第10条に違反した、知事や区長、市長の政治的介入によって、子どもや教育のためではなく、きわめて不当な政治的思惑によってなされたものであり、あらためて抗議の意思を表明し、採択の撤回を要求します。


 「つくる会」は10%以上の目標を達成するために、政治家を使って文部科学省に検定・採択制度を改悪させ、国会議員・地方議会議員を動かして教育委員会に圧力をかける、首長(知事・市区長)と教育長を支持者に取り込むことを方針にやってきました。そして、白表紙本(検定申請図書)を不正に流出させ、高橋史朗氏の埼玉県教育委員就任の際に公然とうそをつき、杉並区の採択では反対した教育委員に脅迫まがいの公開質問状を出し、さらにその委員を誹謗・攻撃するビラを配布するなど、あらゆる手段を使って採択を取ろうとしてきました。

自民党は「つくる会」教科書を採択させるために自民党本部と地方組織、国会議員と地方議員が一体となって活動するように、安倍晋三幹事長(当時)名で通達を出し、運動方針に「教科書の偏向是正」(「偏った歴史観やジェンダーフリーに偏重した教科書の是正」−自民党のパンフレット)を掲げ、憲法・教育基本法改悪と一体のものとして位置づけました。これを受けて、各地の議会で自民党議員が他社教科書の誹謗と「つくる会」教科書を支持する発言を繰り返し、「つくる会」が有利になる請願の採択を強行しました。自民党は県連主催の「つくる会」教科書採択推進のシンポジウムなどを各地で開催し、国会議員が選挙区の教育長に手紙を出して圧力をかけるなど、教育基本法第10条に違反するなりふり構わない活動を展開しました。この自民党の党をあげての「つくる会」教科書の採択活動は、前回の2001年にはなかったことで、「つくる会」教科書の採択問題は、「つくる会」や日本会議と市民運動などとの対抗だけではなく、自民党など憲法改悪、戦争国家づくりをめざす政治家と歴史歪曲ゆるさず平和を求める市民運動との対決という様相を強めました。


 そうした大変きびしい情勢の中で勝ち取られたこの結果は、「つくる会」教科書の採択を阻止するために、全国各地の市民、保護者、教員、研究者、弁護士、労働者、学生など日本に住む多くの人びとの活動よって、全国的にも地域的にも「つくる会」教科書に反対する大きな世論がつくられたからです。自民党・「つくる会」・日本会議など右派連合に打ち勝ったこの採択結果は、戦争に反対し平和を求めるこうした人びとの良識の勝利、草の根民主主義の勝利です。とりわけ、「つくる会」教科書を押しつけて憲法改悪につなげようとする政治勢力に勝利したことの意義はきわめて大きいといえます。

さらに、今回は在日コリアンや在日中国人の方たちとの共同した活動が各地で展開されました。とりわけ在日韓国民団とその青年会の人びとが、自らの問題として大きな力を発揮しました。また、韓国のアジアの平和と歴史教育連帯を中心とした市民組織が、日本の各地の教育委員会を訪問して要請し、日本の全国紙・地方紙に意見広告を掲載するなど、日本の市民組織と連帯した活動を展開したこともこの結果に結びついています。


私たちは、「つくる会」教科書を不採択にするために、日夜、各地で全力をあげて活動されてきた全ての皆さんに心からの感謝と敬意、ねぎらいと連帯を表明します。そして、この成果についてお互いに喜びあいたいと思います。また、この教科書をふさわしくないとして採択しなかった全国581の採択地区の教育委員と教育委員会及び東京・愛媛以外の道府県教育委員会、最後まで「つくる会」教科書に反対して努力された杉並区の2名の教育委員が、子どもの教育のために見識ある判断をされたことに敬意を表明します。

日本政府は、「つくる会」教科書を検定に合格させたことで、韓国・中国をはじめアジア諸国・地域、さらに世界各国から激しい批判と不信感を招いています。「つくる会」教科書の採択結果は、日本政府と国民は決して同じではなく、日本人の多数は歴史の歪曲に反対であり、アジアとの友好・共生を求め、アジアの平和のために正しい歴史認識をもつべきだと考えていることを示したことになり、政府が失った信頼を市民がかろうじてつなぎとめる結果になったといえます。

 
「つくる会」は8年間にわたって歴史を歪曲する政治運動をつづけ、その道具として教科書を発行し、学校現場に持ち込もうとしました。しかし、2001年と今回の二度にわたって、「つくる会」教科書は国民に支持されていないことが明白になりました。「つくる会」は「10%は運動継続の必須条件」、達成されなければ「『つくる会』運動は霧散する」(第7回総会議案書)といっていました。私たちは、「つくる会」がこの結果を謙虚に受け止めて「つくる会」運動に幕を引くように進言します。また、扶桑社がこの結果をふまえて出版社としての良識を発揮して、発行を辞退するよう忠告します。


 「つくる会」教科書は前述のような結果になりましたが、これですべて良かったとはいえません。「つくる会」の不当な教科書攻撃によって、扶桑社以外の教科書の内容が悪くなった問題が残っています。各社が、日本の侵略戦争や加害の記述を大幅に後退させ、記述をあいまいな表現に変えてきたのは、「つくる会」の策動によって教科書採択制度が改悪され、現場教員の意見を排除・軽視して教育委員会が採択するようになったことが一番大きな直接の原因です。

 今回の採択を通じて、たった5〜6名に教育委員によって教科書を採択する不合理性がますます明らかになってきました。私たちは、教科書の内容を改善するためにも採択制度を早急に改善することが重要だと思います。政府が「近い将来学校ごとの採択にする」と閣議決定した1997年から8年もたっています。私たちは、この決定をすみやかに実行するよう文部科学省に要求します。また、「つくる会」の要求によって、検定の密室化が進みました。私たちは、検定・採択を中心とした教科書制度の改善に向けて、大きな議論を全国で展開するよう呼びかけます。


 私たちは、「つくる会」教科書を採択した杉並区・大田原市・東京都・滋賀県・愛媛県での採択の撤回、採択のやり直し、などの活動に引き続き取り組むとともに、この成果と教訓に学びながら、大きく高まった教科書に対する関心をいっそう発展させ、日本の教科書制度と教科書内容を改善するための活動を具体的に推し進めます。そのため、全国各地の市民運動のネットワーク化、教科書問題や歴史の学習活動の定着、子どもたちや保護者の声をよく聞いて学校単位・教師単位に採択ができる制度の実現、検定制度の抜本的な改革、政府の圧力と「自主規制」によって改悪された歴史教科書の改善などに取り組みます。そして、このような歴史の歪曲が繰り返されないようにするために、韓国・中国をはじめアジアの市民・研究者と協力して『未来をひらく歴史』の普及と改善、日中韓による「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」を引き続き開催します。

 今回の活動と成果を広め、教育基本法・憲法改悪を阻止する各地と全国の活動をさらに発展させていきます。さらに、この成果を発展させ、「日の丸・君が代」強制反対、ジェンダーフリーや性教育攻撃などを許さない活動を強めていきます。

 こうした活動をすすめるために、今回つくられ広がった様々な市民組織や団体との友好・協力共同をいっそう発展させていきます。

                                         以上。

2005年9月1日


子どもと教科書全国ネット21/ジェンダー平等社会をめざすネットワーク/「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク/全国民主主義教育研究会/高嶋教科書訴訟を支援する会/地理教育研究会/「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク/日中韓3国共通歴史教材委員会/日本出版労働組合連合会/日本の戦争責任資料センター/ピースボート/歴史科学協議会/歴史教育アジアネットワークJAPAN/歴史教育者協議会/歴史の事実を視つめる会(50音順)


      問合せ・連絡先:子どもと教科書全国ネット21

              千代田区飯田橋2-6-1 小宮山ビル201

              TEL:03-3265-7606 Fax:03-3239-8590


子どもと教科書全国ネット21
Children and Textbooks Japan Network21(CTJN21)
E-mail kyokashonet@a.email.ne.jp
HP http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/
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[1050]Re(1):教科書採択戦終了!(「...
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 ピッポ E-MAIL  - 05/9/2(金) 22:34 -

引用なし
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   【つくる会】平成18年度使用中学校教科書採択を終えての「声明」
============================================================
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_050902.html


平成17(2005)年9月02日(金)
4年後の教科書採択に向けて新たな決意!!
本日、文科省記者クラブで「声明」発表

 新しい歴史教科書をつくる会は本日、文部科学省記者クラブで会見を行い、平成18年度使用中学校教科書採択を終えての「声明」を発表しました。

  八木会長以下、藤岡副会長、遠藤副会長、高森副会長、宮崎事務局長らが臨んだ記者会見は約40分間行われ、冒頭に藤岡副会長から『毎日新聞』8月31日付記事に扶桑社に対する営業妨害および誤報の可能性がある見出しがつけられている点を指摘し、厳重に抗議するとともに訂正を要求しました。

 その後、八木会長から「歴史・公民教科書の採択結果についての『つくる会』声明」が読み上げられた後、マスコミ各社との質疑応答がなされました。声明及び質疑応答の要旨は以下の通りです。(「声明」全文は下記参照)なお、9月1日までに公表されている全国の採択結果は下記のとおりです。


                       声明及び質疑応答の要旨

○扶桑社版歴史・公民教科書は、多くの国民から高い評価を受け、扶桑社を採択した各地の教委から、学習指導要領に最も適合した教科書と指摘された。反対派は具体的な内容に立ち入った批判もできず、メディアも前回のような「つくる会」たたきを展開できなかった。

○今回も朝日新聞はメディアにあるまじき不当な誹謗をし、国内の反対勢力は中韓の外圧、とりわけ韓国の政府・民間を引き入れての採択妨害活動に熱中した。

○採択結果は、歴史が約0.4%、公民が約0.2%となり、目標とする10%には及ばなかったが、激しい反対運動の中でも採択された教育委員会と学校関係者に対して、深甚なる感謝の意を表する。また、扶桑社版教科書を評価していただいた教委にも謝意を表したい。

○教育界は一般常識からかけ離れ、日本社会の動きから大きく立ち遅れている。依然として続く日教組支配、教科書会社との利権構造などが事実として明らかになった。私たちは教育界の浄化のため教科書採択の実態を徹底的に解明する。

○教育改革の一環として、教育委員会制度、教科書採択制度を全体的に見直し、無償措置法の改正を実現し、さらに教科書法の制定を展望する取り組みを開始したい。

○4年後の教科書採択に三たび挑戦する決意をここに宣言する。中学校社会科の地理の教科書、家庭科、国語など他の教科の教科書にも進出するなど、新規事業についても検討する。

○採択地域ごとに見ると、2対3で敗れた地域も多く、いわゆる「惜敗率」は極めて高い。勝利宣言をしたい思いだ。

歴史・公民教科書の採択結果についての「つくる会」声明(原文は縦書)

 1、平成十七年度の中学校教科書採択が、八月末をもって終了した。「新しい歴史教科書をつくる会」が提唱した扶桑社発行の歴史・公民教科書は、『改訂版・新しい歴史教科書』『新訂版・新しい公民教科書』として旧版の内容・表現を一新し、飛躍的に改善された。その結果、各地で開催された教科書展示会での一般市民の感想や市販本の反響にも見られるように、多くの国民から高い評価を受けた。扶桑社の教科書を採択した各地の教育委員会からも、学習指導要領に最も適合した教科書として、そのすぐれた特質が多面的に指摘された。反対派は、「戦争賛美の教科書」などという空虚で根拠のないレッテル貼りを繰り返すだけで、具体的な内容に立ち入った批判を展開することすらできなかった。中韓両国からの批判についても、文相や外相が積極的な反論発言をおこない、メディアも全体としては前回のような極端な「つくる会」たたきを展開することはできなかった。

 2、それにもかかわらず、朝日新聞は「教室で使うにはふさわしくない」などと、メディアにあるまじき不当な誹謗を加えた。国内の反対勢力は、前回ほどの大量の動員をすることはできなかったが、その分だけ、中韓の外圧、とりわけ韓国の政府・民間を引き入れての採択妨害活動に熱中し、その策動は熾烈を極めた。中国の反日デモなどを契機とする日本国内の嫌中・嫌韓感情の高まりを前に、逆効果となることを恐れたメディアは、中韓を引き入れた各地の採択妨害活動をほとんど報道しなかったが、実際には、韓国の中学生に手紙を書かせる、韓国の地方議員を扶桑社が採択される可能性のある地域に呼び寄せる、日本の新聞に広告を出すなど、日本国内の反対勢力に手引きされた韓国側の動きは、異常に突出したものであった。

 3、こうした中で、扶桑社の歴史教科書の採択結果は、一般の市区町村では、東京都杉並区と栃木県大田原市で新たに採択され、滋賀県立の中高一貫校と私立中学校数校に広がるなど、一定の前進を示したが、目標とする一○パーセントにははるかにおよばない結果にとどまった。歴史教科書は、〇・四パーセント、公民教科書は○・二パーセント程度となった。しかし、これらの採択地域・学校は今後の飛躍のための貴重な橋頭堡であり、激しい反対運動の中で冷静な審議を尽くして採択してくださった教育委員会と学校関係者に対して、私たちは深甚なる感謝の意を表するものである。また、教育委員会における最後の採決で、「二対三」で採択に到らなかったケースが多数にのぼった。評価していただいた教育委員の方々にも謝意を表したい。

 4、今回の採択を通じて明らかになったことは、教育界が一般社会の常識から かけ離れ日本社会の動きから大きく立ち遅れていること、半世紀以上にわたる日教組支配が依然として続いていること、教科書会社の利権が深く根を張っていること、等々の事実である。公開された教育委員会の審議の場で、扶桑社の教科書を高く評価しておきながら、評決では他社の教科書を採択するなどの、理不尽・不可解な採択の実態が露呈したところも少なくない。謀略・奸計さえ弄して扶桑社の採択を妨害した地域すら存在した。こうしたことは、日本社会の根深い腐敗・腐朽の一部であるとともに、「殺人以外は何でもする」といわれた教科書営業の世界のおぞましさを垣間見せたものにほかならない。私たちは、教育界の浄化のためにも、今後、教科書採択の実態を徹底的に解明する作業にとりかかるつもりである。

 5、さらに、今回の採択を通して、教科書採択制度・法制の矛盾や欠陥も明らかになった。単位教育委員会の意向が採択に反映されない共同採択制度の矛盾は、茨城県大洗町や岡山県総社市、その他のケースであまりにも明瞭となった。採択期間中に採択教科書が国民の目の届く形で十分に公開されていないという問題も、文科省がホームページでの公開や採択期間中の市販を公式に認めるなど一定の改善の兆しは見られるものの、「国民に開かれた採択」にはほど遠いものであった。また、教育委員会の権限と責任において採択するという流れが定着しつつあるとはいえ、相変わらず「現場の教師の推薦の多い教科書を採択すべきだ」などと主張する教育委員や教育委員会が後を絶たない。そうした発言をする任務放棄の教育委員や組織が多数にのぼる現状を見るとき、もはや教育委員会制度そのものを見直す時期が来ているのではないかとさえ考えざるをえない。今後は、教育改革の一環として、教育委員会制度、教科書採択制度を全体的に見直し、無償措置法の改正を実現し、さらに教科書法の制定を展望する取り組みを開始したい。

 6、「新しい歴史教科書をつくる会」は、右のような教訓を生かして、四年後の教科書採択に三たび挑戦する決意をここに宣言する。中学校社会科の地理の教科書を新たに発行すること、家庭科、国語など他の教科の教科書にも進出することなど、新規事業についても検討する。教科書の日教組支配、歴史教科書の外国支配は、長い期間にわたってつくり出された強固な体制である。これを改善するには、相応の長い期間を必要とする。私たちは、良識ある国民に広く支持を呼びかけ、新たな勇気を奮い起こしてこれらの課題に立ち向かう所存である。

平成十七年九月二日                               
新しい歴史教科書をつくる会


 
       『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』採択校
         ※生徒数、冊数は推定。9月1日までの公表分。

≪採択地区≫
栃木県大田原市(歴史・公民)12校  生徒数= 730名
東京都杉並区(歴史)24校       生徒数=2100名

≪都道府県教委≫
東京都教育委員会(歴史・公民、継続)
   中高一貫校4校(歴史)     生徒数= 600名
   養護学校等19校(歴史)     生徒数= 60名(1年)
         (公民)     生徒数= 80名(3年) 

愛媛県教育委員会(歴史、継続)
   中高一貫校3校        生徒数= 480名
   養護学校等4校        生徒数=  10名

滋賀県教育委員会(歴史、新規)
   中高一貫校(河瀬中学校)1校   生徒数=  80名 
 
≪私立中≫
・継続(歴史) 
   常総学院(茨城)160、國學院栃木(栃木)80、麗澤(千葉)100、
   麗澤瑞浪(岐阜)60、津田学園50・皇学館(三重)70、
   甲子園学園(兵庫)60、岡山理科大附属(岡山)80
                          計8校 生徒数=660名

・継続(公民)
   上記8校のうち、岡山理科大附属を除く7校580、清風(大阪)380
                          計8校 生徒数=960名
・新規(歴史) 玉川学園(東京)290、明徳義塾(高知)70
                           計2校 生徒数=360名
・新規(公民) 玉川学園290、日大三中(東京) 230、
         武蔵野女子学院(東京)200、明徳義塾70      
                          計4校 生徒数=610名 

◎総計
   『新しい歴史教科書』 77校 5080冊(約0.43%)
          ※前回は11校で521冊(0.039%)=文部科学省発表
   
   『新しい公民教科書』 43校 2560冊(約0.21%)
21 hits

[1051]Re(2):教科書採択戦終了!(「...
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 とほほ E-MAIL  - 05/9/2(金) 23:19 -

引用なし
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   ▼ピッポさん:
>扶桑社発行の歴史・公民教科書は、『改訂版・新しい歴史教科書』『新訂版・新しい公民教科書』として旧版の内容・表現を一新し、飛躍的に改善された。

ちゅうことは、旧板の内容・表現が欠陥品である事を認めたのですかね?(^^;

旧板にあった間違った記述を訂正したのではなく、削除しただけで、その主張はそのまま残している。つまり、史実は何も教えず主張だけ押し付けているのである。まあ、それも仕方なかろう史実を書こうとすれば非科学とならざるをえないような連中の言う「史実」なのであるからして検定を通らない。連中にとっては「史実」などはどうでもいい事なのである、検定さえ通れば。

何を教えるか教えないか?は教育者に裁量権があると思う、ある史実を受け止めるには未成熟な年齢では受けとめ切れない、と言うような議論も成り立ちえよう。例えば従軍慰安婦問題もそう言う議論であれば正当だと私は思う、性に対する先入観・偏見を醸造するおそれがあるのであれば、教えない事も必要だ。

しかし、それを教えない事と、従軍慰安婦はなかった、というのは異なる。科学と言うのは、そうした膨大な議論の蓄積のうえにある結論を導きだす。教えないのはいいが従軍慰安婦の存在を無視した結論を教えるのは【嘘】である。

作る会の言う、検定を通ったから科学的だ。と言う主張にはこう言うトリックがあるわけだ。
26 hits

[1054]Re(3):教科書採択戦終了!(「...
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 SASKE E-MAIL  - 05/9/3(土) 0:20 -

引用なし
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   ▼とほほさん:
>▼ピッポさん:
>>扶桑社発行の歴史・公民教科書は、『改訂版・新しい歴史教科書』『新訂版・新しい公民教科書』として旧版の内容・表現を一新し、飛躍的に改善された。
>
>ちゅうことは、旧板の内容・表現が欠陥品である事を認めたのですかね?(^^;
 そうですね。飛躍的な改善なしには使い物にならないものであったと。

>何を教えるか教えないか?は教育者に裁量権があると思う、ある史実を受け止めるには未成熟な年齢では受けとめ切れない、と言うような議論も成り立ちえよう。例えば従軍慰安婦問題もそう言う議論であれば正当だと私は思う、性に対する先入観・偏見を醸造するおそれがあるのであれば、教えない事も必要だ。
 ここは、ちょっと意見が違います。原爆の悲惨さは、何歳から教えたらいいでしょうか。適切でしょうか。
 今年、被爆60年目の広島を訪ねて、出会った被爆者は、65歳の方でした。5歳で地獄絵を見てるんです。その方は、その体験によって、人生がどれだけ変わったかはわかりません。しかし、教員となって定年退職を迎えられて、若き語りべとして、体験を語っていらっしゃいます。その方のガイドによる碑めぐりについていったんですが、被爆当時、5歳だったというガイドさんは、案内の最後のところで、被爆者が書いた絵による絵本を使って説明されました。絵本を示しながら、被爆により体中が真っ赤に晴れ上がった死体を見て、「赤鬼だと思いました」、また、体中青黒い死体を見て「青鬼だと思いました」。そう話されたんです。
 「ある史実を受け止めるには未成熟な年齢では受けとめ切れない、と言うような議論も成り立ちえよう」
 そう、議論は成り立ちえます。しかし、未成熟な年齢に対しても、レイプ事件は、日々起こっています。もっとも身近な家族、父親、兄の加害行為という形であっても。そのことの意味を事前に知らずに体験することと、知ったうえでの体験は、受け止め方が異なります。知った上での被害体験は、加害者を罰する機会も得て、立ち直ることも早いと思います。事前に知らない場合には、その体験が何であったのかを何年もかけて理解するようになってはじめて、受け止めることができるようになる。そういうものではないでしょうか。

 今、日本においては、性教育バッシングの中で、別の情報源から、子どもたちは性を学んでいます。その結果でもあるんではないんですか? 慰安婦は、本人が望んでやったこと。商売といった説明で納得してしまうような状況の中で、慰安婦問題が問題となりきれずにいることは。

▼指環さん:
 はじめまして。SASKEと申します。話題を取り上げていただいてありがとうございます。
 「『つくる会』惨敗」のタイトルには、別の意見を持っています。もちろん、これもひとつの見方でしょう。しかし、とほほさんも書いていらっしゃるように、科学がうそで置き換わった事件であり、「歴史が0・5%以下、公民が0・2%以下になる見通しです」と小さいから僕らの運動の勝利、と言えるのか、ということがあると思います。
 うそが市民権を得る、犯罪者が、選挙で当選する、そんなことは、%、‰のレベルであっても、許されざる事と思います。0.38、0.18%と言えども、今手元に数字がないので、確かではありませんが、前回よりも増えたのではないのですか?
>◎総計
>   『新しい歴史教科書』 77校 5080冊(約0.43%)
>          ※前回は11校で521冊(0.039%)=文部科学省発表
 これは、10倍以上の躍進ですね。

>   
>   『新しい公民教科書』 43校 2560冊(約0.21%)
 こちらには、前回の数字がありませんが、0だったのでしょうか。だとすると、無限大の躍進、ということになります。
 1%に届かないまでも、うそが市民権を得つつあるということです。
32 hits

[1093]今回も市販本が出ているのです...
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 熊猫 E-MAIL  - 05/9/6(火) 2:14 -

引用なし
パスワード
   前回の市販本は購入しましたが、今回も既に市販本が出版されていたのですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594050093/ref=lm_lb_1/249-0591326-3026708
勉強不足で知りませんでした。私は先に大月書店の『ここが問題「つくる会」教科書』を購入してしまいました。

如何に少なくとも、導入した実績を作ってはいけませんね。前例があると他の地域で次回に導入しやすくなります。
前回のように嘘だらけの教科書かどうかはまだ確認していませんが、嘘がたくさん書かれていたら、導入した人たちの責任追及をする運動をする必要があると思います。そして次回は導入「0」を目指すことが重要だと思います。

脳ミソが右に倣えしている人たちが、子供達を洗脳しようとする行為は赦せません。被害者は子供達です。
21 hits

[1127]Re(1):WEBにはPDFとHTMLテキス...
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 ピッポ E-MAIL  - 05/9/10(土) 12:17 -

引用なし
パスワード
   ▼熊猫さん:
>前回の市販本は購入しましたが、今回も既に市販本が出版されていたのですね。
>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594050093/ref=lm_lb_1/249-0591326-3026708

熊猫さん。買わなくても主要部分は、つくる会サイトで見られますし、引用コピペの便宜も在るようです。
いかは、私の某掲示板に投稿したもののダブルポスティングです。



発見しました!!

つくる会=扶桑社「新しい歴史教科書」のWEB公開部分の、本文を
TEXTで書き起こした人がいました!

せっかくのご苦労を生かす為にも、教科書批判投稿に、さっそく活用しようではありませんか。
http://turnjpn.tripod.com/text/index.html
「お気に入り」に入れましょう。

ただし上記から引用するときは、ソースである「つくる会」の
http://www.tsukurukai.com/05_rekisi_text/rekisi_kaitei.html
で確認し、ここの当該ページ(PDF)も併せて紹介したほうが良いでしょうね。


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