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某ＭＬへの投稿記事です。
共謀罪の問題と関連付けて、転載しておきます。
最近、こちらのMLにはご無沙汰の私ですが、実はこちらで行なわれている昭和天皇の戦争責任とも関係のある議論を私の管理する掲示板上でも行なっており、現実の世界を生きた皆様方のお話は大変参考になってます。
私の掲示板で行なっている議論は「日本の敗戦と戦前体制と戦後体制の連続性」
について、でして「敗戦により戦前と戦後の体制は分離して存在する」のか「いや、戦後体制は戦前体制を継承したものであり連続している」と言う意見が少しばかり対立してまして(^^;
私の意見は後者の方なのですが、そうした議論の中で天皇制が護持された経緯についてが重要な論点となっています。で、ある方に「とほほ
はまずこの本を読め」と言われて読んでいる本の中に書いてあることがこちらのMLの皆さんの論考の参考になるのではないかと思い、投稿します。
その本と言うのは「昭和天皇（上・下）、ハーバート・ピックス著、講談社学術文庫」
という本です。
「天皇制にだまされていた」
これは実は戦後世代の私たちには非常に理解しにくいのです。本当は誰も信じていなかった、しかし社会的圧力、付和雷同的雰囲気の中でそれを口に出せない状況があった、と言う事ならなんとなくわかるかな？
という程度です、すみませんm(__)m
しかし、この本を読んでみて、この本は昭和天皇の誕生からその時代（つまり明治の天皇制の確立）を説明し、日本が日本という社会がどのようにして疑似科学の中へ入っていったのかよくわかります。そしてわたしの少なからず持っている認識【天皇はただのお飾り】と言う認識は間違いかもしれないことを教えてくれます。さてそんな中で有名な「大逆事件」で処刑された内山愚童の天皇制批判を転載します。私が普段言っている事と同じ事を言っていた人がすでにこの時代にいたのですね。
大逆事件といえば過激共産主義者の天皇暗殺計画事件（今話題の共謀罪でしょう？、実際にそのような計画があったのか否かはどうなんですか？）のことですので反共主義の方も多いこのMLでは眉をしかめられる方もおられるかもしれませんが、そこをこらえて読んで見て下さい。
#大逆事件（1910
- 1911）
今の政府を亡ぼして、天子のなき自由国に、すると云ふことがナゼ、むほんにんの、することでなく、正義をおもんずる勇士の、することであるのかと云うに。
今の政フや親玉たる天子といふのは諸君が、小学校の教師（ママ）などより、ダマサレテ、おるような、神の子でも何でもないのである、今の天子の先祖は、九州のスミから出て、人殺しや、ごう盗をして、同じ泥棒なかまの。ナガスネヒコなどを亡ぼした、いはゞ熊ざか長範や大え山の酒呑童子の、成功したのである、神様でも何でもないことは、スコシ考へて見れば、スグしれる。二千五百年ツヅキもうしたといへばサモ神様でゞも、あるかのやうに思はれるが代々外はバンエイ（蛮夷か）に苦しめられ内は。ケライの者のオモチャにせられて来たのである。・・・・コンナニ、わかりきった事を大学のハカセの学士だのと云ふヨワムシ共は、言ふこともかくことも出来ないで、ウソ八百で人をダマシ自らを欺いておる。
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同書54P〜55P
--- つまり、この人は私と同じ事を言っていたわけで、世が世なら私は処刑されているわけです。
いや、ちょっとまった、今自民党がどさくさにまぎれて通している法案の国民保護法と共謀罪と国家反逆罪を使えば私も人事ではなく処刑される、、、。
「市民団体や会社組織等には適用されない」などというごまかしでまたもや法案を通そうと言うわけだが（詳しくはブログ：自由ネコ通信での議論を参照）、「決して軍隊ではありません」と国民をごまかして世界有数の軍隊をつくりあげ、「決して何人にも強制しません」と国民をごまかして、教育現場でえげつない強制を行なう、政権のいうことなど誰が信じようか。
口ではなく、徹底的に「細則」を議論して思想信条の自由を侵さないものである法案に修正してからそれを言え、もっともそれをやったら制定しても意味のない法案になるのだから、廃案にするしかないのだが、、、。
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- 05/10/16(日) 4:48 - 
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