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このところ、手元資料を、自分の勉強用にPCに書き写す、という作業をしています。
その中で、ちょっと気になったのが、同盟通信・前田雄二記者の「戦争の流れの中に」です。実はこの本、「南京事件」部分の抜粋だけ、「南京大虐殺はなかった」というタイトルで発売されており、こちらの方が入手は容易かもしれません。「戦争の流れの中に」は古本市場では結構レア本であるらしく、私も入手に苦労しました。
「南京大虐殺はなかった」というタイトルに騙されていたのですが、よく読むとこれ、「私は南京大虐殺を目撃した」とタイトルを変えてもさほど違和感のない代物です(笑)。というわけで、紹介してみることにしました。
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/maeda.html
ただし、最後の方の、外電が南京における日本軍の乱暴狼藉を報道したが、これは信じられなかった、という部分は、明らかに前田記者の認識の甘さを感じさせるものです。これをもって「南京事件」の存在まで否定しようとする方もいるようですので、この部分、詳しく解説をつけました。
なお、一緒に「顔を見合わせた」はずの新井記者が、「金陵女子大学」の事態を伝え聞いていたことを、しっかりと「南京事件 日本人48人の証言」で証言しており、前田記者の記述には、多分に誇張が含まれている可能性もあります。
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