『郷土部隊奮戦史　１』平松鷹史（大分合同新聞社）P400〜P401

　城内にはまだ各所に敗残兵がひそみ治安は極度に乱れ、随所で日本軍がそ撃される状態であった。四十七連隊は主力をもって市内の残敵掃蕩に当たった。南京城内に通称四眼井高地（しかんせん）という小高い丘があった。
　この小高い丘を中心に掃蕩を実施したが、敵敗残兵は民間人の服装に着換え一般民衆といっしょになって日本兵を奇襲した。ここにも大虐殺の起こる一つの要因がひそんでいたともいえる。

至るところでこんな苦い経験を持つ日本兵には便衣の一人一人が敗残兵に見えた。中国兵に対する恐怖の裏返しである。実際南京でもかなりの敗残兵が良民にまぎれ込んだ。そして便衣になって随所で日本兵をおびやかした。警備司令官は猛将中島今朝吾（第十六師団長）であった。

提示した画像はご存知、初期否定本の『南京作戦の真相　熊本第六師団戦記』（東京情報社）の表紙の裏の左側に記述されていました。
第六師団下野参謀長直筆のものであると思います。
下野氏が伊東連隊長にプレゼントした本ではないかと思うのですが、伊東連隊長が何者かは謎です。師団長であるなら直ぐに見当がつくのですが･･････
この本は目次の「■■新聞記者の記事は虚報･･････二四二」と塗りつぶされています。恐らく朝日と書かれていたのだと思います。
同書Ｐ97より

しかるに昭和31年12月号の文藝春秋（今井正剛−元■■新聞記者）特集号に記録された、「南京城内の大量殺人という記事は、全く事実に反する虚構のもので、これを読んだ誰もが、不愉快というより義憤を感ずると思います。」