16枚の写真帳 -2(n-A1-B1)

 
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初出誌
東中野氏の否定根拠 画像
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否定根拠への疑問 検証記事リンク 写真判定
A1 130 16枚の写真帳
(恥の写真帳)
[恥]帳 16枚の写真帳

[東中野氏の検討]

1、戦後、所有者や提供者を明記し、「日本兵が撮影した」ことを暗示する「証拠写真」が出てくる。それらの凄惨な写真は、見るものに生々しく訴えかける。 しかし、いつ、どこで、誰が撮影したのかは、依然として不明である。

2、16枚の写真のソースは一人の日本兵から渡された2本の120タイプフィルムである。

3、映画「南京1937」(のビデオ?)で調べると、16枚の写真の大きさサイズがバラバラ。

4、日光写真では密着焼きだからいろいろなサイズの写真はできない。

5、2本のフィルムからこれだけのいろいろなサイズは作れない。

6、B氏の証言では、「日寇暴行実録」(1938)や「ライフ」(1938年1月10日)と同じ写真も混じっており、それらを国民党やライフに提供したという証言をA氏はしていない。

7、なぜ、「写真帳」の斬首写真と、「外人目撃中の日軍暴行」の写真が同じ背景なのか?

8、なぜ、南京裁判まで門外不出だった写真と同じ場所の写真が、1938年に本に載ったのか?

9、日中戦争の真っ只中に、交戦中の敵国の宣伝本のために門外不出の写真を提供することなど不可能である。

10、こう考えてくると、一連の写真は中国側が中国軍の実際のようすを撮るか、また演出された場面を撮ったと考えた方が合点がいく。  
[東中野氏への返答]

東中野氏はこの重要資料を検討するさいに、手に入れやすい劇映画『南京1937』のビデオを用いている。我々素人ならばともかく、事実と証言の真偽を確かめるのに、劇映画のビデオでお茶を濁す「学問的態度」には、唖然とするしかない。

『16枚の写真帳』の現物は残っているのだし、羅瑾氏も呉旋氏も良く知られた人で匿名にする必要もない。誠実な調査ならインタビューに答えてくれたはずである。

A1.「日本兵が撮影した」ことは暗示ではなく事実である。複数のカメラが撮影していた斬首

A2.16枚の写真のソースは、最初が2本の120タイプフィルムであって、その後のフィルムを含めれば、もっと多くなる。仮に2本からだとしてもトリミングでさまざまなサイズを作ることは可能だ。イーゼルマスクによる耳(白い縁取り)も付いている。

A3.映画以外にもっとキチンとした調査はできないのか?

A4.本人用は暗室でプリントした(p151)のだから、日光写真論は無関係もしくは目くらまし。

A5.2本のフィルムからとはいえない。

A6.写真帳現物でみる16枚の写真と、1938年の「日寇暴行実録」や「ライフ」掲載写真に同一のものはない。つまり、羅瑾氏は「日寇暴行実録」や「ライフ」には送っていないとかんがえるのが妥当だ。

しかしながら、ネガは発注者に返却したのだから、同じ写真が別のところで掲載されたとしてもなんら不思議は無い。

『南京大虐殺の現場へ』(1988/12刊)の取材時、拾得者である呉旋氏の記憶は16枚のうち7枚に付いてであった。呉旋氏は終戦前の4年間写真帳を秘匿していたが、長らく時間がたって記憶がアイマイになったとしても不思議は無い。評判になっている別の写真と混同することもありうる。

中国では残虐写真を充分な考証無しに「羅瑾写真帳」の一部とする傾向が無いとはいえず、東中野氏はそうした空隙をついている。

A7.「写真帳」の斬首写真と「外人目撃中の日軍暴行」の写真が同じ背景なのは、複数の兵士カメラマンが撮影し流出したからである。

A8.別の兵士が写した写真が、別ルートで流出した。別ルートとは南京→上海→漢口である。 検証161-167

A9.「交戦中の敵国の宣伝本のために門外不出の写真を提供」。日本軍兵士が直接提供したわけではない。上海の写真館は、残虐写真、陵辱写真をブロマイドとして売って商売をしていた。それを手に入れるのは比較的容易だったと思われる。問答有用34040

A10.「中国側が中国軍の実際のようすを撮るか、また演出された場面を撮ったと考えた方が合点がいく。」それならば、そうした推理の根拠を最初から示せばよい。
思考錯誤

"検証" を検証 
"n/143-65-80"
 
B1 131 16枚の内容  [恥]帳  16枚の写真帳  [16枚の内訳]
女性陵辱?(1)、野外尋問(1)、緊縛(3)、斬首(6)、水路の死体(1)、死体の山(1)、南京駅占領宣言(1)、明瞭写真が無いため内容不明(2) 
   

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